
Love Music Together
Night Time Music
真夏の音楽5回目。
1曲目は細野晴臣さんから「チャタヌガチューチュー」。もともとはグレンミラー楽団の大ヒットでした。細野さんの音楽の教養というか、聴いてきた沢山の音楽から旨みと遊びを引き出してそれを昇華させるようなこの頃の楽曲は大好きです。
2曲目はコロンビア映画管弦楽団の演奏で「ムーングロウ・ピクニックのテーマ」。ウイリアムホールデン、キムノバク主演のアメリカ中西部の暑い夏の終わりを舞台にした映画でした。楽曲自体は古いジャズのスタンダードです。何とも言えないロマンチックな雰囲気が素敵です。
3曲目はキャットスティーブンスから Oh Very Young。74年の夏の静かなヒットでした。キャットスティーブンスはその後イスラムに改宗して、名前もイスラムのものに変えました。そして、様々な平和活動を行い各国から賞賛されています。
4曲目は、山下達郎さん「Big Waveのテーマ」。84年の同名映画のテーマ曲です。竹内まりあさんの復帰のアルバム製作やツアーが重なり充分な時間がなかったということですが、夏の名曲ですね。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
真夏の音楽の4回目。今回は Summer Dark がテーマです。アパレル用語で夏にあえてバーガンディ、黒、オリーブ、濃紺など濃い色を着るという意味ですがそのコンセプトで構成いたしました。
1曲目はグローバーワシントンJr.から Winelight。1982年の名盤のタイトル曲です。実は演奏は、ドラムがスティーブガッド、ギター・エリックゲイル、キーボードはリチャードT、ベースはマーカスミラーという布陣でした。気持ちがいいわけです。
2曲目はスティーブジョーダンからGeorgia on My Mind。最近あまり聞かれなくなりましたが、夏の夜にふさわしいジョーダンの名演奏だと思います。
3曲目はウエスモンゴメリ、Fly Me to the Moon。CTIレーベルの、そして、ウエスの生前の最後の録音のアルバムです。バロック風のイントロからテーマに入るところのスリリングさがたまりません。
4曲目はジャニスイアンで、Will You Dande?ドラマ「岸辺のアルバム」のテーマ曲として日本では大きな人気を博しました。女性の冷静な観察眼による世界です。かなりシニカルですがそれも彼女の魅力ですね。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
真夏の音楽の3回目。
今回はポールマッカートニーの特集です。1973年から1975年にかけて、日本では夏前に必ずポールのシングルがリリースされました。ゆえにこれらの楽曲を聴くとその頃の夏休みを思い出します。
特に印象深いのが、74年の Band on the Run。3部構成になった楽曲は不思議な音楽として記憶に残りました。この楽曲のレコーディングはポールの思い付きでナイジェリアのラゴスというところで行われることになります。
直前にギタリストが脱退、ギタリストを補充してからラゴスに行った方がいいというドラマーの意見も却下され、飛行場でドラマーもウイングスをやめます。
ラゴスでは2週間分のレコーディングを含んだテープを強盗に盗まれ、なおかつ、現地でポールは入院という、いかにものポールのエピソード満載の楽曲となっています。
2曲目は「007死ぬのは奴らだ」Live or Let Die (1973)。
3曲目は「あのこにおせっかい」Listen to What the Man Said (1975)。
4曲目はギターソロの素晴らしい My Love (1973)をお届けいたします。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
真夏の音楽の2回目。
アースウインドアンドファイヤー、1979年のアルバム「黙示録」の1曲目 In the Stone からスタートします。ゴージャスなイントロから始まるこの楽曲はモーリスホワイトとディヴィッドフォスターの作品です。アルバム9曲中、ディヴィッドフォスターは6曲の作曲に絡んでいます。この後の彼の大ブレイクのきっかけとなったアルバムですね。
2曲目は細野晴臣さん、1976年の「泰安洋行」からPomPom蒸気。細野さんのセンスの光る楽曲です。
3曲目はバッドカンパニーから Can’t Get Enough。彼らの一番のヒット曲です。ブリティッシュロックを代表する名曲ですね。ギターは先日亡くなったミックラルフス。オープンCのチューニングで演奏しているそうです。
4曲目はVulfpeckから Dean Town。先週土曜日26日のフジロックのアンコール曲でもありました。アンコール前からこの楽曲のコーラスを観客が歌っているというVulfpeckならではの光景でした。ジョーダートの狂いのない16分音符のベースにコーリンウォンのギターが絡む珠玉の名演奏です。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
今週から真夏の音楽というテーマで構成いたします。
最初の曲は、今年のライブツアーが発表になった山下達郎さんから、Sparkle。いかにも夏を思わせる楽曲ですが、リリースは1982年の1月でした。明後日の26日にはフジロックで初来日のヴァルフペックと同じステージでのライブになります。伺える方がうらやましいです。
2曲目はベテランのファンクバンドのコンファンクシャンから、Too Tight。明るくてロマンチックなダンスナンバーです。売れない頃は日本のディスコで箱バンをやっていたエピソードがあります。
3曲目はシャノンからLet the Music Play。フリースタイルミュージックという、ラテン要素を含んだエレクトリックダンスミュージックの最初の楽曲と言われています。日本のRoland社のTR-808、通称ヤオヤというリズムマシーンと、TB-303というベースシンセサイザーによって作られました。
最後の曲はラブミュージックトゥゲザーから「エイサー」。新しいミックスができました。今週末26日土曜日、新宿ではエイサー祭りがおこなわれます。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
雨の夜を楽しもうの5回目、最終回です。
1982年の6月にリリース、松任谷由実さん13枚目のアルバム「パールピアス」から「ようこそ輝く時間へ」でスタートします。大人の夏休みのイメージで当時の後楽園遊園地の観覧車からの景色を歌っています。印象的なイントロのギターは松原正樹さんが弾いています。
2曲目は大嶋義郎さんのリクエストでキャノンボールアダレイ、Mercy Mercy Mercy。よくこのリズムを最後まで保てるものだと感心します。作曲は当時のメンバーだった、ジョーザヴィヌル。後にウエザーレポートの中心メンバーになります。ウーリッアというエレクトリックピアノの音が秀逸です。
3曲目は、ジョージベンソンで This Masquerade 1972年にレオンラッセルが作った名曲ですね。ジョージベンソンが初めて自分の歌をレコーディングした楽曲になり、この後、ジョージベンソンは歌い手として活躍していくことになります。グラミーで最優秀レコード賞、レコードオブザイヤーを受賞しました。レオンラッセルも最優秀楽曲賞にノミネートされました。
来週から真夏の音楽になります。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
雨の夜を楽しもうの4回目です。
日本でのヒットは1979年だった記憶のあるニコレットラーソン、Lotta Love からスタートします。楽曲を作ったのは当時の恋人だったニールヤングです。もともとニールヤングが録音する予定だったのが、ニコレットが気に入ってもらい受けることになりました。ただ、その後、ニールヤングもレコードにしたそうです。
2曲目は大嶋義郎さんのリクエストで、ニューオリンズのピアニスト、アレントゥーサンから Singin’ the Blues。こういうオーソドックスなジャズは雨の夜にいいですね。アレントゥーサンはプロデューサーでもありました。なんと、ダンスミュージックのクラシック、ラベルの Lady Marmalade はアレントゥーサンのプロデュースです。
3曲目は西川伊都子さんからのリクエストでブルーススプリングスティーン、Something in the Night。1978年の闇に吠える街の収録曲です。このアルバムから、真にブルーススプリングスティーンの音楽がスタートしたという印象があります。市井の人々の悲しみが伝わってきます。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
雨の夜を楽しもうの3回目です。
1曲目は、NTM御用達の感のあるSADEからHang on to Your Love。ファーストアルバム、ダイアモンドライフからの4枚目のシングルカット、北米向けとしては最初のシングルでした。ミニマムな感じとループするようなベースがかっこいい楽曲です。
2曲目は、ボズスキャッグスからHard Times。1976年のシルクディグリーズで世の中をあっと言わせたボズスキャッグスの、次のアルバムです。ブルースをベースにした名曲ですね。エンディングにかけてのギターはボズスキャッグスが弾いています。
3曲目はグレッグキーンバンドから、Lucky。グレッグキーンもブルースをベースにした名曲をたくさん作りました。Jeopardyが有名ですが、この楽曲も楽しくかわいらしい名曲です。90年代半ばからは、DJ、そして、ホラー作家としての活動も評価されているそうです。2019年までライブも続けていましたが、昨年、2024年の8月13日になくなられています。メロディーメーカとしての類まれな才能を持ち合わせた人だったと思えます。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
雨の夜を楽しもう、の2回目です。
1曲目はドナサマーからHot Stuff。1979年の大ヒットです。途中のギターソロは当時ドゥビーブラザーズだったジェフ・スカンク・バクスターがとっています。その目論見通り1980年にグラミーに新しく設けられた女性ロックボーカル賞を受賞しました。
2曲目は、ジェファーソンエアプレインから、White Rabbit。この曲は映画などで使われるときは不思議なことに、この1967年のモントルーポップフェスティバルの音源が使われます。運命の日の録音でもあります。ここから一気にブレイクすることになりました。
3曲目は最近ドはまりのVulfpeckから、Birds of a Feather。何とも言えない雨の日の風情があります。ボーカルはアントワンスタンリー。味わい深い声ですね。ギターは先週日本公演を終えたコーリーウォンです。日曜日にはヤクルトスワローズのファンとして始球式を行いました。
4曲目は細野晴臣さんからExotica Lullaby。1976年7月リリースの泰安洋行の楽曲です。個人的にはこの頃の細野さんの楽曲が一番好きです。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
今週から「雨の夜を楽しもう」というテーマで構成いたします。
1曲目は、スティーリーダンからDo It Again。名曲ですね。1972年なので、53年前のヒット曲となります。まだライブツアーなどをやっていた頃でもあり、ライブのボーカルはデヴィッドパーマーが担当していました。ものすごく歯並びの悪い人だったという印象があります。ミッドナイトスペシャルの動画をYoutubeで見られます。
2曲目はSADEから、The Sweetest Taboo。ここの所よくSADEをオンエアしているなぁと思ったら、4月から5曲かけていました。1985年2枚目のアルバム、Promiseからのヒットです。
3曲目は、ヒューイルイス&ザニュースで、Hope You Love Me Like You Say You Do、邦題がサンフランシスコラブソングです。サンフランシスコ恋愛事情という邦題があったような気がするのですが、調べがつきませんでした。ホーンセクションはタワーオブパワーです。2018年に難聴になり音楽活動ができなくなったヒューイルイスですが、少しずつ回復に向かっているようです。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽の11回目、最終回です。
1曲目は山口百恵さんから、ロックンロールウィドウ。レッドツェッペリンのロックンロールを元曲として作られたそうです。阿木曜子節がさく裂する日本語のロックの名曲といえますね。1980年の今ぐらいの大ヒットでした。
2曲目は今、ハマっているVulfpeckの2019年マジソンスクエアガーデンのライブから、Running Away。歌とエレクトリックピアノはサポートメンバーであるジョーイ・ドシクです。ソロアーティストとしても作品を発表していてクインシージョーンズからも高い評価を受けています。そして、バスケットボールの選手と多才です。他のメンバーよりも少し年上なので、色々とまとめたりしているのでしょうね。
3曲目は、ドナサマーのLast Dance。ドナサマーのアメリカへの凱旋、そしてその後の快進撃に繋がった楽曲でした。元は、1978年のThanks God it’s Fridayというディスコを舞台にした映画の主題曲です。アカデミー、ゴールデングローブの主題歌賞、グラミーのR&Bパーフォーマンス賞を受賞しました。
来週からは雨の夜を楽しもう、というテーマで構成いたします。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽の10回目です。
1曲目はLove Music Together から「六月の子どもたち」。2001年6月8日の池田小学校襲撃事件の被害にあった子どもたちのためにつくりました。金曜日の朝だったので、あの子たちはきっと前の晩にポケモンをみたんだろうなぁという思いがありました。まさか、自分たちがそんな事に巻き込まれるとは思いもしなかったでしょう。この事を忘れないためにも歌い続けてまいります。
2曲目は、Curiosity Killed the Cat から Misfit。1987年の大ヒットです。ロンドンは本当にR&Bなんかを自分たちの音楽にするのが上手だと思えます。
3曲目は大嶋義郎さんのリクエストで the Drifters からUnder the Boardwalk。ボードウォークの下で待ち合わせて、毛布を広げて色んな事をしちゃう恋人たちの歌です。
4曲目はBob Dylanで「川のながれをみつめて」。自分の葬式の時に出棺の時にはこの曲をかけてほしいとクッキーさんにお願いしてあります。Dylanの楽曲では一番好きかもしれません。鴨長明、方丈記と同じような内容なのが面白いです。
来週は初夏の音楽最終回になります。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽の9回目です。
1曲目はビージーズからNight Fever。1978年の初夏にはどこでも流れていました。言わずとしれたサタデーナイトフィーバーのテーマ曲ですが、当初はボズスギャッグスのロウダウンが使われる予定だったそうです。他にもスティビーワンダーも予定されていました。レコード会社との契約の問題で実現しませんでしたが、そうなっていたらまたちょっと違う感じのクールな映画になっていかもしれません。
2曲目はジョージベンソンからAffirmation。フュージョンの金字塔的アルバムですね。アポロクリードやベロンチョ・ライオネルリッチーと同類項でくくられるイメージのジョージベンソンですが音楽上の役割は大きかったと思えます。
3曲目は、今、めちゃくちゃはまっているヴァルフペックからWait for the Momentです。昨年からオンエアしているジ・インディケーションズと同じく30代半ばのソウルファンクバンドです。ミシガン大学音楽学部の同級生たちの流石に音楽学部出身の譜面も100%OKという感じの演奏は圧巻です。これからもオンエアします。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽の8回目です。
先週伺った沖縄ツアーのご報告をかねて我々LMTの楽曲で構成いたしました。1曲目は「エイサー」。初めて沖縄に伺った2019年、案内していただいたコザのエイサー会館で、エイサーの歴史を知りました。そして、1943年頃に日本軍によって禁止されたこと、1946年、終戦の翌年にエイサーを復活させたと伺いました。戦後、心身共に大変な状況の中、エイサーを復活させた方々のことを思うと涙が出ました。そして、2019年の沖縄滞在の間にほぼ完成させました。FMぎのわんさんに置いてあるギターで創りました。沖縄にツアーで伺うというのは、この楽曲を沖縄で歌わせて頂くことも目的になっています。
2曲目は、この番組のオープニングの「大切にしよう」。ジグザグさんで、たまたまお越し頂いた方に気に入ったと言っていただきました。
そして、3曲目は、我々がツアーをするのはこの楽曲をお届けするためという意味があります。「夢」です。今回も、沢山のご家族、お子さんを連れの方にもお届けすることができました。嬉しいです。
今回もなかなかの珍道中で、いろんなエピソードがありました。詳しくは番組で。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽の7回目です。
細野晴臣さん、1976年のアルバム「泰安洋行」から「蝶々さん」からスタートいたしました。記憶では沖縄風合いの手は吉田美奈子さんだと思っていたのですが、その確認は現在の情報では得られませんでした。曲中の、バリトンボイスのコーラスが山下達郎さんなので、その可能性は高いと思っています。楽しい楽曲です。
2曲目は、ジュリアフォーダムから、Where does the time go。1990年前後やはりいろんなところで聴きました。ジュリアフォーダムは精力的に活動していて、昨年も新しいアルバムをリリースしています。
3曲目はここのところ毎週のようにオンエアしているSADEからKiss of Life。この季節、SADEの楽曲はよく似合うと思えます。恋愛の喜びを歌った歌で、最後のところで、ユーリーズミックスの There must be an angel をさりげなく入れているところが憎いです。
さて、いよいよ週末は沖縄ツアー、5月16日はコザ・ジグザグさんでのライブになります。入場無料、投げ銭ライブです。沢山の方々とお会いできますように。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽の6回目です。
今週もSADEからスタートしました。Paradise。1988年のヒット曲になります。「筋肉質」な楽曲という評があるそうですが、なかなかSADEのことを言い当てていると思えます。
2曲目は現代ハワイアンミュージックの女王、ロイヤルガーナーからHa’a Hula Shall We Dance。フラの世界では有名な楽曲のようです。明るくて素敵な初夏のハワイのイメージです。「ちょっと待ってください」はガーナーの作曲だそうです。
3曲目は久しぶりにジャズボーカルを。お気に入りのアンバートンからサニー。世界で一番最初にこの楽曲を録音したのは弘田三枝子さんだそうです。
4曲目はシーニードオーコナーからNothing Compare 2 U。1990年のこの時期はどこでも耳にしました。厳格なカソリック教徒だった彼女の母親との確執は強かったそうなのですが、そのお母さんに歌われた歌という話もあります。
さて来週は、5月16日はコザ・ジグザグさんでのライブになります。入場無料、投げ銭ライブです。沢山の方々とお会い出来たら幸いです。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽の5回目です。
先週もおかけしましたがミスターダンディことロバートパーマーからマービンゲイのカバーで、Mercy Mercy Me, I Want Youのメドレーからスタートいたしました。ソウルやルーツミュージックからスタートしているロバートパーマーにとって一度きちんと形にしたかった楽曲なのだろうと思えます。
2曲目は、チャカ姐さんからThrough the Fine。楽曲をつくったのはデビッドフォスターで、彼のキャリアの中で唯一歌い手をイメージした当て書きをした楽曲だそうです。今の季節にぴったりですね。
3曲目はシャデーから、Lovers Rock。Lovers Rockというのはラブソングの内容のレゲエの名称だそうです。パートナーを人生の荒波の中で一つだけすがれる岩に例えています。母になったシャデーの力強さを感じさせる楽曲です。
さて、LMTですが、5月15日から沖縄ツアーにうかがいます。5月16日はコザジグザグさんでのライブになります。入場無料、投げ銭ライブです。沢山の方々とお会い出来たら幸いです。よろしくお願いいたします。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽の4回目です。
1969年12月リリースのローリングストーンズ、Let It Bleed から Gimmie Shelter。個人的にこの季節に聴きたくなります。かなり過激な歌詞ですが当時熾烈を極めたベトナム戦争のニュース動画から発想を得た内容ということです。楽曲がとがっていると思えます。そして、この楽曲は、1967年6月のモントルーポップフェイスティバルから始まり、1969年のウッドストックへと受け継がれた、当時の若者たちの音楽と平和への幻想を打ち砕いたライブへとつながっていきます。
2曲目はトニーバジルでMickey。日本ではゴリエちゃんのバージョンが有名です。個人的にはパンクの楽曲かと思っていました。今大ヒットのAPTの元曲です。
3曲目はミスターダンディのロバートパーマーのHousework。朝、ビジネスパーソンの奥さんを送り出してから一日中家事をする男性のコミカルソングです。夕方になって、ああ、もうこんな時間だ、夕飯の支度をしなくては、というようなところが粋です。
4曲目はボビーコールドウェルから Stay with Me。ピーターセテラのバージョンが1987年の日本映画「竹取物語」のテーマ曲として使われました。良い楽曲だと思います。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽の3回目です。
1982年ロッキー3のテーマ曲としてスタローンからの依頼で作成されたサバイバーのEye of the Tigerからスタートしました。1977年にシカゴで結成されたバンドですが、中心人物であるギターのフランキーサリバンを除き18人のメンバーが入れ替わっています。ロッキー自体は6作品、スピンオフのクリードシリーズが3作品、2024年にはドキュメンタリーも作られたそうです。スタローンの商魂はたくましいですね。
2曲目はシャディから、Your Love is King。1983年のアルバム、ダイアモンドライフからの第一弾シングルでした。この楽曲で世界の注目を浴びて次のSmooth Operatorでビルボードのトップ10にチャートインして世界的な歌い手となりました。
3曲目は、シャカタクからRio Nights。シャカタクは個人的にはヒットしたマイナーの楽曲よりも、こうしたメジャーの明るい楽曲の方がシャカタクの良さが出ているように思えます。ギターのキースウインターがこのアルバムの録音で使ったのはヤマハのSG2000だそうです。SG2000と聞くと高中正義さんを思い浮かべますね。少し調べてみます。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽の2回目です。
1曲目はリクエスト常連、西川伊都子さんのご主人からリクエストいただきましたウエスモンゴメリ、Windy。この季節でオンエアさせていただきました。季節にぴったりですね。このアルバムは、当時進行中の大ヒットナンバーをウエスモンゴメリに弾かせるという、ジャズをもう一度みんなが楽しめる音楽へ、という大きな意義のあるプロジェクトだったといえます。CTI3部作として広く世界に受け入れられた名盤の一つとなりました。
2曲目はボビーコールドウェルからHeart of Mine。1988年、前作ミドルマンから8年ぶりのソロアルバムをリリースしたボズスキャッグスもそのアルバムでヒットさせています。楽曲提供者としての仕事をボビーコールドウェルに勧めたボズスギャックスの誠実さを感じます。
3曲目は、スティーリーダンからPeg。先週オンエアのラリーカールトンRoom335はこの楽曲に発想を得ています。間奏のギターはなんとジェイグレイドン。ある日バーでたまたま聴くまで自分のギターが採用されたのを知らなかったそうです。ドナルドフェイゲン、ウォルターベッカーらしいと思えます。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽の1回目です。
1曲目はラリーカールトンからRoom 335。楽しくて明るくていい楽曲だと思います。この前年の1977年にレコーディングに参加したスティーリーダンのAja、その中の名曲Pegにインスパイアされてできた楽曲です。
2曲目はロキシーミュージックのMore Than This。ロキシーミュージックは殆ど知らないに等しいのですが、この曲は春になると聴きたくなります。82年リリースのアバロン収録です。それまでの予測不可能なバンドから大人のロックバンドとなり、最も商業的に成功したアルバムですが、それまでのファンにとっては少し不満なアルバムだったのかもしれません。
3曲目は、リクエスト常連、西川伊都子さんのリクエストでポールサイモン、American Tune、アメリカの歌。政治的なことは歌わないというポールサイモンの1973年ベトナム戦争のさなかのニクソン再選に対して作った楽曲です。我々は沢山の間違いをおかしてきたけれどきっと正しい道へ戻る、というような内容になっています。今の時代にも生きる楽曲ですね。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
春の音楽8回目、最終回です。
1曲目は、ジェファーソンエアプレインで、Somebody to Love。1967年モントルーポップフェスティバル、6月17日の夜の部の録音です。彼らの演奏で会場はそれまでにないくらい盛り上がり、その二つあとのオオトリのオーティスレディングに繫がりました。このライブの成功でジェファーソンもオーティスも世界的に知られることになります。運命の日の録音です。1966年に加入したグレイスリックによってこのバンドは大ブレイクを果たしました。この楽曲の作曲も彼女です。
2曲目はシャカタクのLight on My Life。春の夜を思わせる不思議な雰囲気を持つ1曲です。ボーカルはオリジナルメンバーではなく、ローナバノンという女性がうたっています。お勧めです。
3曲目はローリングストーンズから、Memory Motel。個人的に桜の咲くころになると聴きたくなります。ライブツアーに疲れてしまったミュージッシャンが、海辺のモーテルで一晩だけ一緒にすごした女性シンガーとの素敵な夜を思い出すという楽曲です。名曲だと思えます。
来週からは初夏の音楽
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
春の音楽7回目です。
先週に引き続きボビーコールドウェルの2枚目のアルバム、Cat in the HatからCome down from Love。このアルバムがリリースされたのが1980年の今頃なので、このアルバムは春の音楽という感じがします。
2曲目は、ソウルゴッドファーザー的なアイザックヘイズ、黒いジャガーのテーマ、Shaft。1971年公開の同名映画のテーマ曲でした。アイザックヘイズはこの楽曲でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞、グラミー賞を受賞します。そして、傾きかけていた古巣のスティックスレコードの急場を救いました。ブルースブラザーズでも有名なサムアンドデイブのSoul Man, Hold on I’m Coming、はいずれもアイザックヘイズの作品です。
3曲目は、バーブラストライサンドから「追憶のテーマ」、The Way We Were。春にいいですよね。政治的声明を出し続けていたバーブラストライサンドは70年代半ばから様々な脅迫を受けていて、90年代前半までライブは行いませんでした。モノ言う女性になったのは過酷な子ども時代の影響のようです。映画「追憶」はまさしく彼女の物語だと思えます。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
春の音楽6回目です。
そろそろ卒業式のシーズン、ということで、今回は「卒業」をテーマに構成いたしました。1曲目はベタですが荒井由実さん「卒業写真」。もともとハイファイセットのファーストアルバムのために作られました。楽曲全体の完成度はユーミンの方が高いという気がします。鈴木茂さんのギターが秀逸です。
2曲目は、ボビーコールドウェルからI Don’t Want to Lose Your Love。セカンドソロアルバム、Cat in the Hatの最後に収められた名曲です。マイアミで不動産屋を営んでいたボビーコールドウェルのお母さんが、ボブマーリーにお家を売った関係で、ボビーとボブマーリーは友達だったという情報がありました。びっくりです。
3曲目はビートルズからthe Long and Winding Road。フィルスペクターの勝手なアレンジにへそを曲げたポールが、そのことも理由にビートルズの解散を宣言したわけですが、ポールも一回はこのアレンジを了承していたそうです。オーバーダビングは行わない、というゲットバックセッションのルールに従ってレコディングをしたジョンレノンのベースパートですが、それがあまりにひどかったのでオーケストラアレンジをした、ということらしいです。でも、このバージョンも大変優れていると思えます。ポールは、レイチャールズが歌うということをイメージしてこの楽曲をつくりました。名曲です。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
春の音楽5回目です。
1曲目はシャカタクからNight Birds。今から42年前の若者の車には必ずこのアルバムのテープがありました。このバンドの要となるカッティングギターのキースウインターは一時期神経系の障害でギターが弾けなくなったそうですが、その後回復したそうです。
2曲目3曲目は、先日訃報の届いたロバータフラックから、Killing Me Softly with His Song, Feel Like Makin’ Loveをオンエアしました。
1937年生まれのロバータフラックが初レコ―ディングをしたのは、1969年、32歳の時でした。15歳の時、飛び級でハワード大学に入学し、一番若い学生の記録となった彼女でしたが、19歳の時お父さんが亡くなります。そして、大学院を中退して、中学校の先生となり、授業をしながら週末などはナイトクラブでうたっていたそうです。なんともいえない包容力と優しさを感じさせるロバータフラックですが、そうした長い陽の目の見ない時間があったこと、そして、生徒たちを教えた経験があったからかもしれませんね。ご冥福を心からお祈りいたします。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
春の音楽4回目です。
1曲目は札幌の中川さんからリクエストをいただいておりましたアランパーソンズプロジェクトから、SiriusとEye in the Skyです。この2曲は組曲のようになっていて、アルバムの1曲目と2曲目になっています。いうなれば、Eye in the Skyの異様に長いイントロと捉えることもできます。Eye in the Skyの単体だけではやっぱり物足りない感じは確かにあります。ということで、今回はきちんとSiriusからお届けいたします。
2曲目は同じくイギリスのオタクバンドの10㏄、I’m not in Love。名曲ですね。10㏄の名前に関する都市伝説のような噂がありますが、あれは全くのデマだそうです。一番最初の彼らのヒットは、ネアンデルタールマン、というワケのわからない楽曲で、その次にリリースしたのが、これまた、ウンポポという不思議な楽曲でした。常に、お笑いを意識していたバンドだったみたいです。この I’m not in Loveも電話したり、彼女の写真を飾っているのに別に恋をしているわけではないよ、という突っ込みどころ満載の楽曲と言えます。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
春の音楽3回目です。
1曲目お仲間の十三号地楽団さんのニューアルバム、Adult J-pop Award 2024から「I Live ~私は生きるの」です。一昨年からアルバムに向けての新曲作りをされていた十三号地楽団さんですが、内容楽曲ともによくできた作品だと思います。毎回ラストのところでラインダンスを踊りたくなりますw。
十三号地楽団さんのアルバムはこちらでお求めいただけます。
https://aomirecord.base.shop/items/92475635
2曲目は、ウエスモンゴメリからWhen a Man Loves a Woman。名曲ですね。1966年のヒット曲だそうです。もう少し古い楽曲かと思っていました。ウエスの録音も1967年なのでヒットしてすぐの録音ということが判ります。
3曲目は高中正義さんからAlone。春になると聴きたくなる名曲です。黒船来航50周年というライブツアーで日本中を廻っておられましたが、その勢いで3月はロサンゼルスでライブを行われます。シティポップの人気で2日間のライブのチケットは即完売だそうです。凱旋ライブは4/18人見講堂です。
4曲目はボニーレイットで、I Can’t Make You Love Me。苦節18年でようやくブレイクした頃の心に染みる名曲ですね。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
春の音楽2回目。
1曲目はリクエスト常連、高柿トシエさんからのリクエストで、ヴァンヘイレン, Dreams。サミーヘイガー加入直後の大ヒットですね。サミーヘイガー自身も気に入っていて自身のライブでアコースティックバージョンを歌うそうです。エディバンヘイレンの楽器演奏の才能は驚くばかりです。
2曲目は、ジョンコルトレーンのBalladsから、1曲目のSay it (Over and Over Again)。Balladsといったらこれ、という感じですね。若き日のフランクシナトラの歌唱が有名だそうです。作曲したのは、ジミーマクヒュー。今再放送中のカムカムエブリバデイの中で重要な役割を果たす、On the Sunny Side of the Streetもこの人の作品です。1920年代から50年代までのアメリカを代表する作曲家で500曲あまりを様々な人に提供したそうです。
3曲目は、ボサノバで、Dindi。ベレーザというNYを拠点にするボサノバユニットなのですが、インディーズで出したこのアルバムが大ヒットして有名になりました。ボーカルのガブリエラアンダースはその後ソロになります。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
今週から春の音楽ということで構成いたします。
1曲目はブライアン・フェリーから1976年リリースのLet’s Stick Together。1962年ウィルバート・ハリソンのヒット曲のカバーです。全英シングルチャートで4位になりました。何とも不思議な魅力のあるロックンロールです。
2曲目はヘレン・メリルからYou’d be So Nice to Come Home to。名曲名歌唱ですね。アレンジはクインシージョーンズ。トランペットはクリフォード・ブラウンです。実はクリフォードはこのレコーディングの一週間前に、サラ・ボーンと同じような企画のレコーディングをしていたそうです。
3曲目は音楽仲間の十三号地楽団さんの「愛はいま 2024ver.」。以前のバージョンにシンセサイザーなどで厚みが加わっていますがオールディーズの雰囲気の旨味を残したアレンジになっています。ギターの音、ドラムのリバーブがしみじみ聴かせます。
4曲目は、チャカ・カーンからYou Love is All I Know。94年にウェンディ・モートンのヒットを96年のベストアルバムでカバーしました。良質なクワイエット・ストーム、ロマンチック・バラードです。
小田俊明

Love Music Together
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真冬の音楽3回目。
53年前1972年の1月、日曜日の夜10時30分からの八木誠さんの、当時珍しかったソウルの番組「ソウル・トゥ・ソウル」を聴くのが大好きでした。年末から年明けにかけてのこの番組のチャートの1位は、このオージェイズの「裏切り者のテーマ」でした。暗い部屋で流れてくるこの楽曲のイントロに感動したものです。当時小学校6年生。もちろん、学校の成績はガタガタでした。
2曲目は大嶋義郎さんのリクエスト、ハンクジョーンズのピアノで、My One and Only Love。名演奏です。繊細かつ大胆なハンクジョーンズのピアノは多くの人々に認められ、その時代時代のトップミュージッシャンから乞われてレコーディングに参加していたようです。サポートしたミュージッシャンの面々に驚きます。詳しくは番組で。マリリンモンローがケネディ大統領に歌ったHappy Birthdayの伴奏はハンクジョーンズでした。
3曲目はマイケルジャクソンの「ベンのテーマ」。前出の八木誠さんの番組で、「裏切り者のテーマ」を押さえてチャート1位になりました。
来週からは春の音楽ということで構成いたします。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
真冬の音楽2回目。今回は期せずしてアルバムとして優れた名盤からの選曲となりました。
1曲目は、キャロルキング、「つづれおり」からのBeautiful。世界に愛を届けようとするあなたは美しい、というけなげな歌です。行き詰まるとこのアルバムを聴くというミュージッシャンは多いようですね。
2曲目は、ジョンコルトレーン、Balladsから、You don’t know what love is。このクールなタイトルの名曲は、実は、1941年のコメディアン、アボット・コステロのコメディ映画の中の挿入歌だったそうです。びっくりですね。カバーしているミュージッシャンがそうそうたるメンツなのに驚きました。詳しくは番組で。ちなみに、このアルバムのレコーディングはすべてワンテイク、一回だけの演奏の録音だそうです。
3曲目は、荒井由実さん最後のアルバム「十四番目の月」から「朝日の中で微笑んで」。イタリアの俳優レイモンドラブロックの「ガラスの部屋」のイメージで作られたという話を聞いたことがあります。名曲です。
いずれも一家に一枚の名盤だと思いました。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
今週から1月中は、真冬の音楽、Winter Songということでお届けいたします。
1曲目は、ディオンヌ&フレンズで、That’s What Friends Are For。もともとは1982年ロン・ハワード監督作品の映画「ラヴ in ニューヨーク」のロッドスチュワートの歌うエンディングテーマでした。1985年全米エイズ研究所へのチャリティとしてリリースされましたが、翌86年のこの時期トップ100で4週1位を獲得しました。そして、1987年第29回グラミーのソングオブザイヤーを獲得しています。
2曲目はコーギスからEverybodys Got to Learn Sometime「永遠の想い」。特にヨーロッパで根強い人気があり、ロシア、スウェーデン、カナダなどのミュージッシャンにカバーされています。当時ヨーロッパの沢山の国でヒットチャートの上位にありました。
3曲目は松本文子ちゃんから「東京タワー」。おのしうさんが作った人気曲です。LMTプロデュースの松本文子ファーストアルバム Meet に収録されています。真冬の東京タワーの景色が見えてくる名曲ですね。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
2025年の2回目です。
今回も新年企画ということで構成いたしました。
先週が地に足をつけて、という選曲だったので、今週は新年らしく派手な楽曲を織り交ぜてお届けいたします。
1曲目はアレサフランクリンから Jumpin’ Jack Flash。1986年、ウーピーゴールドバーグ主演の同名タイトルの映画のエンディングでした。ギターはキーズリチャーズ、ドラムは今ストーンズのサポートのスティーブジョーダンが叩いています。
2曲目はウエザーガールズの It’s Raining Men。邦題はハレルヤハリケーンでした。最初はダイアナロスに、そして、ドナサマー、バーブラストライサンドのところに話を持っていったのですが、全員に断られて最後の最後にウエザーガールズがしぶしぶOKしました。歌録りは90分で終わったそうです。ほぼほぼ一発録音ですね。超低予算のこの楽曲は今ではLGBTQのプライド25という楽曲の一つとして選ばれています。
3曲目はブルーノマーズ、レディガガで、Die with a Smile。この曲は時代を超えて支持される楽曲になるだろうと思えます。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
皆さま、2025年、明けましておめでとうございます。健やかな新年をお迎えのことと存じます。元旦にNTMは今までにない経験です。何か嬉しく思えます。
巳年はものごとが新しく生まれ変わる、再生、復活の年になるということです。何かいい形で世の中がかわっていくと嬉しいですね。
2025年の最初のプログラムは足を地につけてということで構成いたしました。
1曲目はダニーハサウェイのアルバム、Live からWhat’s going on。本当にそうですよね。冷静に考えれば戦争や差別にならない選択肢はあるはずです。Imagineと並ぶ平和の歌ですね。
2曲目は堀尾和孝さんから、Day Break。アルバム、Day Breakは本当によくできたアルバムで、堀尾和孝さんのたぐいまれなる作曲の才能にあふれています。12か月をレイアウトしたアルバムの1月、新年の日の出を表現した名曲です。
3曲目はダイアンリーブスから、Make Someone Happy。1960年上演のミュージカル「ドレミ」の中の楽曲でした。誰かを幸せにしたら、それが貴方の幸せになる。素敵です。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
祈りの歌、3回目はクリスマスの音楽になります。
1曲目はビルエバンスで、「サンタが街にやってくる」。過酷な人生を生きたビルエバンスですが、この楽曲を生涯4回レコーディングしているそうです。そのうち2回は真夏だったとか。心を和ましてくれる楽曲だったんですね。
2曲目はビングクロスビー、White Christmas。私も子どもの頃から大好きでした。作詞作曲したアメリカの国民的作曲家のアーヴィングバーリンはとてつもない傑作ができた、と思ったそうなのですが、歌うビングクロスビーは全く気に留めていなかったそうです。
3曲目はカナダの歌姫サラマクラフランから Christmas Time is Here。この楽曲は1965年のテレビのアニメ特番「チャーリーブラウンのクリスマス」の挿入歌でした。大変優れたクリスマスの楽曲と思えます。そして、ピアノは同じくカナダの歌姫ダイアナクラールです。
4曲目は今が旬のサブリナカーペンターのI Saw Mommy Kissing Santa Claus ママがサンタにキスをした です。この楽曲は洋の東西を問わず沢山の人にカバーされていますが、なんと、天童よしみさんのバージョンもあるそうです。聴いてみたい気がしますね。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
祈りの歌2回目です。
リクエストから構成させていただきました。
1曲目は高柿トシエさんから、ヴァンヘイレン、Can’t Stop Lovin’ You。名曲ですよね。レイチャールズのI Can’t Stop Loving Youからも影響を受けていて、歌詞の中にレイチャールズに呼びかける部分もあるそうです。
2曲目は大嶋義郎さんからのリクエストで、レスターヤングのテナー、テディウイルソンのピアノで、Take a Chance on Love。1943年の映画Cabin in the skyの挿入歌でした。この映画はキャストが全てアフリカンアメリカンで、後の巨匠ヴィンセントミネリの第一回監督作品でした。悪魔の手下役でルイアームストロングが出演しているそうです。
3曲目は西川伊都子さんからのリクエストでピーターガブリエル、Down to Earth。ピーターガブリエルにしてはピュアな楽曲だと思っていたら、ピクサーの映画「ウォリー」のエンディングタイトル曲でした。このキャラクターはかつてのロボット映画「ショートサーキット」を思い出させますね。
来週はクリスマスの楽曲で構成します。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
12月は祈りの歌というテーマで構成します。
1曲目は、ジャニーから、Don’t Stop Believin’。名曲ですね。この楽曲の収められたアルバムEscapeから参加したイギリス出身のキーボーディスト、ジョナサンケインがまだ売れなかった頃、イギリスの父親に電話をかけるたびに、「信じることを止めてはだめだ」と励まされたことからこの楽曲は生まれました。歌詞は、小さな町の女の子、都会のはずれにすむ男の子の物語から始まります。
2曲目はLove Music Togetherから「夢」。こういう降りてきた系の楽曲は様々なドラマを携えて広がっていきますが、この「夢」もまさしくそういう形でCDになり、カラオケになりました。
3曲目はホイットニーヒューストンから、Greatest Love of All。もともとモハメドアリの伝記映画のために作られた楽曲でした。歌詞の気高さ、素晴らしさに身震いします。作詞のリンダクリードは乳ガンと診断され闘病が始まった時期にこの歌詞を書きました。スタイリスティックスの大ヒット「誓い」や you are everythingの作者でもあります。
来週はリクエストからお届けします。祈りの歌、二回目です。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
200回となりました。1年50週とすると、4年ということになります。
200回記念としてリクエスト常連、そして、1回目からオンタイムで聴いてくださっている大嶋義郎さんをゲストにお迎えいたしました。
1曲目は珍しく今のヒットチャートからブルノマーズ・レディガガでDie with a Smile。70年代前半のラブソングのような名曲です。スタンドバイミーのような世界の政情不安をベースにした楽曲のようにも思えます。チャート上昇中ですね。
大嶋さんのリクエストは、なんと、田原俊彦さんから、「ハッとしてグッド」。この楽曲を初めて聴いた時にデュークエリントンの楽曲がなぜヒットチャートにと驚かれたそうです。そう言われてみると確かにキッドクレオールの楽曲なんかにもそっくりなものがあります。
2曲目のリクエストはマンハッタントランスファーから、Four Brothers。1947年のヒット曲のアレンジです。流石のコーラスが素晴らしいです。
収録内容でご紹介しきれなかったお話があり、200回記念の回はその2として来週も続くことになりました。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
秋の音楽9回目、最終回になります。
1曲目はジノバネリからThe River Must Flow。1978年のアルバムとは思えない楽曲です。ジノバネリはお兄さんのジョーバネリとのユニットで、このお兄さんのシンセサイザーのセンスが時代を超えていると思えます。
2曲目はインコグニードの歌姫だった、MAYSAからMore Than You Know。貴方が思っているよりも私は貴方を想っているの、という実人生において全く縁がなさそうな歌の内容ですが、優れたクワイエットストームだと思います。
3曲目はジ・インディケーションズからThe Way That I Do。このバンドが気に入ったというメッセージもいただけるようになり嬉しいです。歌うのはドラムスのアーロンフレイザーですが、何回聞いても野球選手の名前におもえます。
4曲目はデニースウイリアムズから、Do What You Feel。ミラクルラブのブレイクの後の大ヒットでした。80年代前半のダンスミュージックの名曲だと思えます。ジノバネリ、MAYSA、デニース、3人とも実はスティビーワンダーと縁がありました。詳しくは番組で。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
秋の音楽8回目です。
今日は3曲とも、枯葉、Autumn Leavesをオンエアします。
1曲目は、スタンリージョーダンです。ギターのタッピングで奏でる旋律と、もう一台のギターでサポートするコードのバランスが絶妙です。テクニックもすばらしいのですが、音楽的な品質も大変高い演奏と言えます。91年のマウントフジジャズフェスティバルの動画もYoutubeにありますので、ぜひ、チエックしてみてください。
2曲目は山下洋輔さんから。85年のセンチメンタルの中の作品です。ソロピアノですが、途中フリージャズ風の奔放な展開をしますが、実は、低音はしっかりとメインの音を奏で大変スリリングです。
3曲目は、ビルエバンスの枯葉です。ピアノソロも素敵なのですが、ソロ終わりからベース、ドラムが演奏に合流してから走り出すような演奏がたまりません。
枯葉は、日本でも、昭和27年に高英男さんの歌唱で10万枚売り上げました。当時の販売数としては破格のものだったと思えます。作詞は、あの少女絵の中原淳一さんでした。
世界中で様々な発展を遂げ愛された名曲です。
来週は秋の音楽最終回になります。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
秋の音楽7回目です。
今年の一推しのバンド、デュランジョーンズ&ジ・インディケーションズからWitchoo。リズムのある面白いソウルナンバーです。
2曲目は珍しくビートルズからShe’s Leaving home。初めて聴いたのが14歳の秋だったのでこの曲は私にとって秋の楽曲です。女の子が水曜日の朝5時に台所のドアから家出するストーリーの楽曲を思いついたポールはジョンにこんなのができたよとジョンに聴かせます。そうしたところ、ジョンはコーラスの母親が嘆く歌詞をするするっと書いてこの楽曲は出来上がりました。ジョンの嘆く母親の歌詞が簡単にリアルに描けたのは子どものころにミミ伯母さんからいつも言われていた言葉だったからだそうです。完成を急いだポールはいつものジョージマーティンが忙しかったので別の編曲者に依頼しました。そのことでジョージマーティンは激怒したそうです。ポールらしい能天気なエピソードですね。
3曲目は先週もオンエアしたジ・アフェアから、Somethig for Nothing。知性にあふれたクワイエットストームです。
来週も秋の音楽、そして枯葉を特集します。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
秋の音楽6回目です。
ブリティシュソウルのThe Affair、The Way We Areからスタートします。知的でセンスの良いダンスナンバーです。ロンドンは本当にブルースやソウルを昇華させるのが上手ですね。歌姫のヘイゼルフェルナンデスはその後アニメ、ブリーチの挿入歌を歌って日本でも注目されました。
2曲目はエバキャシディからAutumn Leaves、枯葉です。弾き語りのギターの音をミニマムにして、歌詞をしっかり聴衆に届けるスタイルは大変素敵で、私も影響を受けました。1996年33歳で若くして亡くなった後、イギリスのラジオ番組がきっかけでアルバムが10万枚売れて、映画ラブアクチュアリーでもその楽曲が取り上げられました。唯一無二の女性ボーカリストとして世界中で人気をはくしています。
3曲目はホイットニーヒューストンから、Saving All My Love for Youです。1985年のこの時期はビルボードで7週1位でした。もともと他の人が歌っていたのをホイットニーが好きで歌い続けていたのが注目されました。秋にぴったりの名曲ですね。
来週も秋の音楽です。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
秋の音楽5回目です。
珍しくアメリカンロックからスタートします。グランドファンクレイルロードから、American Band。イントロのカウベルが最高です。ロックにカウベルを用いるスタイルはこの楽曲から始まったのではないかと思われます。1973年7月リリース、秋にはビルボード1位を獲得しました。
2曲目は、大嶋義郎さんのリクエストで、Sous le Ciel Paris、パリの空の下。昔からのシャンソンのスタンダートかと思ったら、1951年の映画のテーマ曲でした。今回の演奏は、ラリー・ゴールディングスとハリイ・アレン。60年代後半生まれのジャズメンたちです。おそらく子どもの頃に家のレコードで聴いた楽曲への郷愁で選曲したのではなかろうかと思えます。
3曲目は、エルボウボーンズ・アンド・ザ・ラケッターズで Night in New York。ただし、このバンドはキッド・クレオールが率いるバンドです。才能豊かなキッド・クレオールの、ひとつの側面を表した優れた楽曲ですね。ビッグバンドのホーンサウンドと女性の歌唱でロマンチックな旋律を奏でます。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
秋の音楽4回目です。
今日は3曲ともソウルの女性ボーカルの楽曲となりました。
マライヤキャリーの初期の代表曲、Make It Happenからスタートします。1998年第1回Divas Liveのライブ音源になります。マライヤが信仰によって極貧の状態からスターになったこと、そして、信仰によって奇跡を起こすこと、Make it happenとゴスペルのクワイア―を率いて歌います。現代のゴスペルと言えるかもしれませんね。
2曲目は、アレサフランクリンから、Until You Come Back to Me。貴方が私の元に帰ってくるまで、私は何をやり続けるかというと、貴方の窓をノックし続ける、ということです。夜中に窓の外にアレサがいて窓を叩いていたら怖いですね。楽曲をつくったのはスティービーワンダーです。17歳の時の作品ということでスティビーの才能に驚くばかりです。
3曲目はクライマックスから I Miss You。今や古典の感がある名曲です。このバンドは一発屋かと思いきやそうではなく、何曲もビルボードのヒットチャートに送り込んでいます。2021年にはソウルのガールズグループとして女性ソングライターの殿堂入りを果たしました。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
秋の音楽3回目です。
マットビアンコのドゥービーブラザーズのカバー、What a Fool Believesからスタートします。このアレンジはマットビアンコのマイクライリーも自信をもっているという話をネットで読みました。確かにすごくカッコいいですね。マットビアンコに似た楽曲がクレイジーケンバンドにあって、恐らく、チエックしてはいるだろうと思っていましたが、マイクライリーと横山剣さんは同じ1960年生まれでした。マットビアンコの名前は60年代の「スパイ大作戦」などのアメリカのスパイ系テレビドラマが由来になっています。洋の東西を問わず、同い年の男の子たちが経験してきたことは似ていたということなのでしょうね。
2曲目は、最近お気に入りのジ・インディケーションズからReach Out。渋いソウルバラードです。
先週末の諏訪、白樺湖のイベントについてもお話させていただきました。
そして、3曲目はピーチズアンドハーブからFour’s a Traffic Jam。お互い子どものいる男女のラブアフェアの終わりを歌にした楽曲です。こういう切り口は日本語の歌にはないという印象をずっと持っていました。今回、ご紹介できて嬉しいです。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
秋の音楽2回目です。
マイルスデビス、On the Green Dolphine Streetでスタートします。1947年同名映画(邦題は「大地は怒る」)のテーマ曲でした。ジャズ楽団で演奏はされていましたが、この楽曲を一躍有名にしたのは、今回オンエアした1958年のマイルスの演奏ということです。ビルエバンスを始めカインドオブブルーの面々の演奏が素晴らしいです。
2曲目は、ラベルからLady Marmalade。77年くらいの楽曲かとおもったら、74年の秋のリリースでした。当時もビルボード100で1位、アレンジもほぼ変わらない2001年のクリスティーナアギレラのバージョンでも5週1位でした。ソウルクラシックですね。メインボーカルのパティラベルは、その後マイケルマクドナルドとOn My Ownをリリースしてヒットさせます。そしてグラミーも受賞しています。ラベルはまだみんなが仲良く、折に触れて再結成してライブを行っています。
3曲目は個人的にはまっている、若手のソウルバンド、ジ・インディケーションズからI Can See。ワウを効かせたギターがたまりません。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
今週から秋の音楽ということで構成いたします。
1曲目は、高柿トシエさんからリクエストをいただきましたドナルドフェイゲン、IGYでスタートいたします。1982年9月のリリースということなので、42年前の秋ということになります。当時も大変人気がありましたが、今も全く古くなっていないところがすごいです。
2曲目は2週間前に95歳で他界したジャズのサックス奏者ベニーゴルソン作曲のI Remember Clifford。ベニーゴルソンは美しいメロディに生涯こだわり、この楽曲も美しい旋律でクリフォードブラウンが生きたことを形にしたかったということでした。
3曲目は、大嶋義郎さんのリクエストで1977年のディスコヒット、ヒートウエイブからBoogie Night。ヒートウエイブは1975年、ロンドンで5か国の国籍のミュージッシャンによって結成されました。キーボード担当のイギリス人ロッドテンパートンはその後クインシィージョーンズに見いだされ数々のダンスミュージックのヒット曲を生み出します。なんと、マイケルジャクソンのスリラーはこの人の作曲です。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
夏の終わり、セプテンバーソングの4回目、最終回です。
1曲目はアースウインド&ファイヤーで、Can’t Let Go。1979年の名作、黙示録、I AMの2曲目でした。独特のリズムのノリが楽しい楽曲と言えます。当時は英語の楽曲の名前をカタカナ表記をするのは特別な場合を除いて行われないという習慣があり、日本語のタイトルは、「旋風の使者」でした。なんだかよくわからないですね。
LMTは9月21日から昨日24日まで北海道ツアーでした。20日には、札幌のStormy Mondayで演奏させていただき、大変好評なライブでした。その時にクッキーさんの歌った「よくよく考えてみるとだいたい夏にはいい思い出がないかもしれない」を2曲目に選びました。
22日は道北の枝幸の森の音楽祭に出演させていただきました。枝幸の人にライブを届けたいという宮内信一さんが立ち上げたイベントを、札幌の権平康行さんが支え、今回が14回目でした。そこで歌わせていただいたレゲエの「街かど」で締めさせていただきます。ボーカルは一発録り、ティンパネスは私が叩いています。
来週からは秋の音楽
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
夏の終わり、セプテンバーソングの3回目です。
ピーチズ&ハーブ、Funtimeでスタートしました。オンリーワンのワクワクするようなダンスミュージックですね。1979年のReunitedでビルボードで1位をとった翌年のリリースのWorth the Waitに収められた人気曲です。男性のハーブさんと女性のピーチズさんのソウルデュオですが、ピーチズさんは7代目までおられて、7代目の方はなんとスペイン出身の方だそうです。
2曲目は、大嶋義郎さんからのリクエストでクレージーケンバンドから「せぷてんばぁ」。夏に終わった恋を横山剣さんらしい切り口で歌ったボサノバです。うすうすそうではないかと思っていたのですが、やはり、私は同級生で、今回のリサーチでわかった横山さんの音楽体験が我がことのように思えました。
3曲目はマイルスデビスから「星影のステラ」です。名曲ですね。もともとは、1949年のアメリカのホラー映画のためにヴィクターヤングが書いた楽曲でした。映画はその後、忘れられていきましたが、楽曲は本当に沢山の音楽家に演奏されました。
来週は夏の終わりセプテンバーソングの最終回になります。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
夏の終わり、セプテンバーソングの2回目です。
1曲目はル―・リード、Viciousからスタートします。1973年録音のル―リードライブの1曲目でした。48年前、高校一年生の初ライブを前にして、今時分に一生懸命練習していたのです。ゆえに、私にとっては9月の楽曲となります。S・ハンター、D・ワーグナーのツインギターの掛け合いが素晴らしいです。
2曲目は、キューバのジャズピアニスト、ゴンザロ・ルバルカバからImagine。1991年、マウントフジジャズフェスティバルに来日した際にも演奏しました。当時28歳、気鋭の若手でしたが、今では61歳で、グラミーを3回も受賞したラテンジャズの重鎮となっています。
3曲目はサラ・ボーンで、How High the Moon。名歌唱です。誰にも真似できないようなスキャットが有名ですが、実は、これは、エラ・フィッツジェラルドの1947年の歌唱の譜面をもとに歌っているそうです。名曲のバトンが渡されていくようで何か良いですね。恋しい人に逢えない夜の月はなんと高いことよ、という和歌のような内容です。
来週も、夏の終わりセプテンバーソング
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
今週から夏の終わり、セプテンバーソングというテーマで構成いたします。
その1回目の1曲目は山下達郎さんから「メリーゴーラウンド」。名曲ですね。イントロのベースのラインがしびれます。とても、41年前の楽曲とは思えない惹きつけるものがあります。レイブラッドベリ的な歌詞ということで達郎さんが書いた歌詞ですが、ご自身も大変気にいっておられるそうです。
2曲目は、ベロンチョ、ライオネルリッチ―からBallerina Girl。名盤、Dancing on the Ceilingに入っています。この踊りに熱心な女の子は、当時養女にした、ニコールリッチーかもしれないと思ったりします。
3曲目は、個人的に夏の終わりに聴きたいアースウインドアンドファイヤーから、You and I、これまた、名盤の「黙示録、I AM」に収められています。ブギーワンダーランドや、アフターザラブハズゴーンで有名ですが、どの楽曲も素晴らしく、E, W&Fが頂点を極めた一枚という感じがします。「アフタ~」を創ったころのビルチャンプリンら、はまだほとんど無名だったということに驚きます。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
真夏の音楽の10回目。このテーマの最終回です。
1曲目は景気よく、プリンスから1999。プリンスが亡くなった2016年の4月からもう8年経ちました。ついこの間のような気がしますよね。キャリアの途中からリアルミュージックbyリアルミュージッシャンということで、生の演奏のライブにこだわったそうです。本当にすごい才能でした。
2曲目は最近気に入っているソウルバンドの、ドランジョ-ンズ&the indicationsでRide or Die。おそらくまだ30代半ばなのに、こういう70年代風ソウルの楽曲を生み出してくれるのは嬉しいです。日本でいうとサチモスみたいな感じかもしれません。ワウを効かせたギターが最高です。
3曲目はカラパナからMany Classic Moment。70年代初頭から新しくハワイアンロックが生まれ、シーウインドなんかが注目されました。カラパナは少し後発です。1978年のサーフィン映画のテーマ曲でもありました。一時故郷に帰ってきて、懐かしい人々に逢い、そして、また、サーフィンの旅に出る男性の内容です。夏の終わりにぴったりです。
来週からは夏の終わり、September Songというテーマで構成いたします。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
真夏の音楽の9回目。
今回はRock’n Rollでスタートします。ローリングストーンズからBrown Sugar。夏にぴったりです。奴隷制やアフリカンアメリカンに関する内容から2021年からはライブで演奏することがなくなった楽曲ですが、歴史的なロックの名曲だと思います。このアルバムからベロマークが使われるようになりましたが、デザインしたのは当時ロンドンの芸術大学に通う修士課程の学生さんでした。
2曲目はマイルスデビス、Love for Sale。サポートメンバーはかの名盤カインドオブブルーと同じ、ビルエバンス、コルトレーンです。音源が散逸していたのを、CBSソニーが編集して一枚のアルバムを制作しました。なかなか、良いことをしますね。クールでシャープな演奏だと思います。夏にこういうジャズもいいですね。
3曲目は私にとって夏の定番、E W & FからLove’s Holiday。ベロンチョにしろ、モーリスホワイトにしろ、アフリカンアメリカンのおじさんたちは、素晴らしいラブバラードを書きます。普段、どういう生活をして何を考えているんでしょう。
来週は真夏の音楽最終回。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
真夏の音楽の8回目。
先週の7日、東京ビルボードでライブを鑑賞したTower of Power What is Hipでスタートします。ロコもガリバルディもいませんが、TOP、健在で、素晴らしいライブでした。そして、ビルボードは大変素晴らしいライブ会場でした。詳しくは番組で。
2曲目は大嶋義郎さんからのリクエストでフィリプベイリー、フィルコリンズのEasy Lover。1984年はフィルコリンズの当たり年で、先日オンエアした「見つめてほしい」そしてシュープリームズのカバーの「恋はあせらず」を大当たりさせて、なおかつ再婚もできたという年でした。そんなフィルコリンズにフィリプベイリーからプロデュースを依頼してこの楽曲ができあがったそうです。
3曲目は、山下達郎さんから「潮騒」。ライブバージョンも含め2回シングルのB面として採用されて、ベスト盤での採用回数も多いという、ファンに愛されている人気曲ということです。トッドラングレンのような作品を考えて作られたということですが、トッドと山下さんの関係、我が意を得たりの情報でした。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
真夏の音楽の7回目。
アパレル業界にサマーダークという概念があって、真夏の暑い時期に黒や、濃いオリーブ、紺、バーガンディなどを組み合わせるというものなんですが、一曲目のクォーターフラッシュのHarden My Heartは正しくそんな感じの楽曲です。渋いです。
二曲目は、A Lighter Shade of Brownから1994年のヒット、Hey DJをオンエアしました。チカーノ、メキシコ系アメリカ人のラップという、チカーノラップというジャンルがあり、ファンクではなく、オールディーズや旋律の美しい楽曲をサンプリングするのが特徴ということです。Hey DJはまさしく、そういったチカーノラップの象徴的な楽曲といえます。
三曲目は今年の5月に事実上の解散となったホール&オーツから、Wait for Me。ロッククラシックですね。ロマンティックなギターの音色、旋律がたまりません。解散の理由が、ジョン・オーツがホール&オーツの資産管理会社の半分の株を売却しようとしたことだとされています。その理由が知りたい気もします。コンビは難しいですね。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
真夏の音楽の6回目。
先日のシックのGood Timesを1週間でTop100の1位から引きずり下ろしたという、ナックのMy Sharonaからスターとします。1978年にロサンゼルスで結成されたバンドが一年でヒットを飛ばした陰には、70年代の敏腕プロデューサーのマイクチャップマンの存在がありました。
2曲目は、マーティンバレンのHearts。一発屋だとばかり思っていたら、アメリカのロックレジェンドでした。60年代後半のアメリカのロックを象徴する、ジェファーソンエアプレインの創設メンバーでした。もともと、ソフトなポピュラーミュージックを指向していたマーティンバレンらしい一曲です。
3曲目は、ハービーハンコックのディスコアルバムの、Lite Me Upから、Paradice。ハービーの黒歴史的アルバムですが、これがハービーハンコックだと聞かなければ優れたディスコアルバムだと思えます。楽曲を作ったのはデビッドフォスター、ビルチャンプリン、ジェイグレイドンのこれまた、ヒット請負人です。ドラムはジェフポーカロ、ベースはアブラハムラボリエルです。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
真夏の音楽の5回目。
ソウル界のオバア、チャカカーンからThrough the Fireでスタートします。作曲は80年代前半の音楽に欠かすことのできないディビッドフォスターです。ディビッドフォスターが生涯唯一、歌う人のイメージを具体的に描いて作曲した、つまりは、チャカカーンのために作曲した楽曲ということです。素晴らしいラブバラードです。
2曲目は、ザ・クラッシュから、Rock the Casbah。ロックが禁止された中東の国で、ロックを自由に聴くことができるように立ち上がった民衆をテーマにした歌で、最後は国側のジェットパイロットも民衆を応援するという内容です。湾岸戦争の際に、アメリカの爆弾にRock the Casbahと印刷されていたことを知った作詞のジョーストラマーは泣いたそうです。
3曲目は、デニーズウィリアムズ、It’s Gonna Take a Miracle。1965年のヒット曲のカバーになります。スティービーワンダーがきっかけになりショービジネスの世界で活躍した女性ですが、やはりこの方もスティービーワンダー好みの高音域で歌える女性です。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
真夏の音楽の4回目。
ハービーハンコック率いるヘッドハンターズのChameleonからスタートします。何ともアフリカンな黒い感じに初めて聴いたときは驚きました。ハービーハンコックは常に新しい音楽の地平を拓く人生を歩んできました。本当に素晴らしいと思います。このアルバムを聴いたマイルスデビスは自分がやりたかったことを先にやられた、といって歯噛みをして悔しがったそうです。歴史に残る名盤ですね。
2曲目はシックのGood Times。これまた、名曲です。ヒップホップで最もサンプリングされた楽曲としても知られています。クイーンのダンスナンバーの「地獄へ道づれ」はこの楽曲から触発されて生まれたそうです。
3曲目は、オーティスレディングからTry a Little Tenderness。女の子が寂しそうにしていたら少しだけ優しくしてあげようよ、という内容をオーティスが心を込めて歌います。オーティスの人となりを最も表している楽曲だ、と当時の関係者が発言しています。
三者三様の強烈な個性、オリジナリティは本当に素晴らしいですね。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
雨の夜を楽しもう、そして、真夏の音楽です。
NTMではおなじみのベロンチョことライオネルリッチーとカマキリ夫人、ダイアナロスのなんともパワフルな二人のデュエットで、Endless Love。1981年の同名映画のタイトル楽曲でした。全米のシングルチャートで9週一位という偉業を成し遂げ、ビルボードの1980年から1989年の10年間の総合チャートで2位を記録しました。ライオネル節ともいえる楽曲ですがライオネルリッチーのコンポーザーとしての才能は素晴らしいです。
2曲目はアニタワードからRing my bell。なんとも、Funkyなダンスナンバーです。聴けば聴くほどハマっていく楽曲といえます。アフロアメリカンの何か儀式的な匂いのするコーラスをお楽しみください。
3曲目は、フィルコリンズ、Against All Odds。例えうまくいかなかったとしても、もう一度やりなおせないか、という別れた奥さんへの気持ちがベースになった楽曲ということです。「カリブの熱い夜」という映画の主題歌でした。こちらも映画はNGでしたが、楽曲は大変評価されました。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
雨の夜を楽しもう、そして、真夏の音楽ということで構成いたしております。
1982年6月21日にリリースの松任谷由実さんのパールピアスから、そのタイトル曲でスタートします。2週間後の7月5日にはオリコンのアルバムチャートで1位となりました。第2次ユーミンブームの名盤です。松任谷由実さんもこのアルバムが最も気に入っておられるそうです。松原正樹さんのギターのリフとソロが最高です。
2曲目はシック、Le Freak、ナイルロジャーズ、バーナードエドワーズによるスーパーユニットですね。それまでのダンスミュージックとは違ったスリルをもった楽曲といえます。1978年のhot100で1位。翌79年おなじく1位をとったGood Timesはラップヒップホップのサンプリングの古典となります。
3曲目はロバータフラックからMy Foolish Heart。もともと同名映画「愚かなり我が心」の主題曲として、1949年につくられました。原作はなんとJDサリンジャーの短編小説だそうです。映画は良い評価を得られませんでしたが、楽曲はスタンダードとして多くの人に歌い継がれることになりました
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
「雨の夜を楽しもう」の4回目、そして沖縄の梅雨明けを鑑みて、真夏の音楽の1回目とします。
1曲目はシャーリーンスミスから、Feel the good times。同名のアルバムがあるのですが、良い曲ばかりです。一時期はロンドンのクラブシーンで人気が高かったということですが、今ではネットでもあまり情報がなく継続的な人気にならなかったのが残念です。
2曲目はシャーデーから、Please send me someone to love。1950年に書かれたソウルの名曲として沢山の人がカバーしています。シャーデーのカバーは、1993年の名作映画「フィラデルフィア」のためにレコーディングされました。失恋して新しい恋人がほしい、ということではなく、世界の状況を考えると自分の無力さに悲しくなる、せめて安らかに生きていくために愛する人を使わせてください、という普遍的な愛情の歌になります。
3曲目はオランダの歌姫アンバートンから、The shadow of your smile。1965年の映画「いそしぎ」のテーマ曲でした。早朝の海が見えるような素敵なバージョンだと思います。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
「雨の夜を楽しもう」の3回目です。
人気の高かったサックス奏者のマイケルブレッカーからDon’t let me be lonely tonightからスタートします。ボーカルは今年の4月の公演で日本をわかせたジェームステイラー。1972年のヒットしたバージョンでもマイケルブレッカーがサックスを吹いていました。
2曲目はリクエスト常連の大嶋さんから、ビリーテイラーでMoanin’。ジャズメッセンジャーとは違って、ピアノトリオです。知的でクールな研ぎ澄まされた演奏がたまりません。
3曲目はオーティスレディングから、Doc of the Bay。ビートルズとも交流のあったオーティスレディングがこの年、1967年5月にリリースされた、サージャントペパーズロンリーハーツクラブバンドに影響をうけて、自分も新しい音楽をつくる、という意思によって作られた楽曲です。このことは全く知りませんでした。廻りの懸念する声に対して、「自分の最初のナンバーワンヒットになる」ということを公言したそうです。レコーディングから3日後、飛行機の墜落事故でオーティスは亡くなりますが、楽曲は予言通り1位をとりました。
来週も雨の夜の音楽
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
「雨の夜を楽しもう」の2回目です。
1曲目は1981年のこの時期に9週に渡ってビルボードの1位を保持したキムカーンズから、Betty Davis Eyeです。もともとは、ジャッキーデシャノンのオリジナルでカントリー調のポップな楽曲でしたが、シンセサイザーをフィーチャーしたクールな作品になっています。翌年のグラミーのソングオブザイヤー、レコードオブザイヤーを受賞しました。
2曲目は、ブロンディからHeart of Glass。先日おかけしたCall meとは違って元曲はブロンディのオリジナル楽曲です。1979年のレコーディングにあたり、当時はやっていたダンスミュージックを意識してリズムマシーン、シンセサイザーを多用したアレンジになりました。ビルボードで1位を記録しました。
3曲目は、ドナサマーからBad Girls。1979年の大ヒットアルバムのタイトル曲になります。この楽曲も、最初にシングルカットされたHot Stuffに引き続きビルボードで1位をとっています。今回取り上げた3人とも、実はジョルジオモルダーと仕事の経験があります。面白いですね。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽ということで続けてまいりましたが、梅雨入りの感じのお天気になってきたので、今週から「雨の夜を楽しもう」というテーマで構成いたします。
1曲目は、現在ホックニーダイアモンドツアーで北米を回っているローリングストーンズから、Miss You。1978年のこの時期至る所で聴きましたが、もう46年前ということで改めて驚きます。81歳のミックジャガーがステージを走り回ってくれる限り、我々の自由の地平は広がっていきますね。有難いことだと思います。
2曲目は、ジュリアフォーダムからCocooned。繭の中ように守られていたい、というような不思議な楽曲ですが、雨の夜には心和む音楽だと思えます。少し中南米が入ったピアノが素敵です。
3曲目はマドンナからCrazay for You。映画も歌詞も大したことありませんが、名曲だと思います。この楽曲は翌年、1986年のグラミー賞、最優秀ポップボーカル賞にノミネートされましたが、受賞はなりませんでした。それをはばんだのは、ホイットニーヒューストンのSaving all my love for youでした。時代ですね。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽9回目。
1曲目は、この季節になると聴きたくなるブルーススプリングスティーンから、Hungry Heart。皆、誰しも常に何かを求める心を持っている、というこの曲はもともとラモーンズのために作られました。平たく言うと、わかっちゃいるけどやめられない、という感じですね。
2曲目はボブマーリーから、Jamming。先日映画One Loveを見てきました。その感想を。7人の女性と10人の子どもを作ったボブマーリーがOne Loveといっても説得力が薄いよなぁ、という感じもあります。男性の身勝手というか。音楽は最高です。
3曲目はロバータフラックからUnforgettable。1991年のアルバムSet the Night to Musicからの選曲です。このアルバムはもともと、ナットキングコールの楽曲でまとめたものにする予定が、全くの同時進行でナタリーコールがUnforgettableをリリースするという情報を得て、そのアイデアを変更したそうです。ナタリーコールのバージョンは1992年のグラミー賞でソングオブザイヤー、最優秀楽曲賞を受賞することになりました。
来週も初夏の音楽
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽8回目。
1曲目はデボラハリー率いる、Blondieから、Call Me。懐かしいですよね。Discoでピョコピョコ踊りが流行りました。私にとって、デボラハリーと先週オンエアしたジャニスイアンは強く結びついていています。デボラハリーにとって、ジャニスイアンは特別な存在ではなかったかと。
2曲目はスゥエディッシュポップの代表的バンド、ザ・カーディガンズからCarnival。オンリーワンでよい曲ですよね。そうはいってもこのカーディガンズは、元はブラックサバスやオージーオズボーンをレパートリーとするハードロックバンドだったそうです。面白いですよね。
3曲目は、テレビドラマ「アメリカン☆ヒーロー」のテーマ曲、Theme from The Greatest American Hero です。日曜日の夜にやっていましたよね。主演は、あのウィリアムカッツ。映画「ビッグウエンズディ」のジャック役で当時の若い女性の心を虜にしました。歌うのは、ジョーイスカベリ。彼の最大のヒットとなりました。明るくて透明感のある、この季節にぴったりの楽曲だと思えます。
来週も初夏の音楽
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽7回目です。
先週後半の沖縄ツアーから無事に帰ってまいりました。沖縄の皆さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。今回は沖縄のお話も交えてお届けいたします。
1曲目はジャニスイアンから At Seventeen「17歳の頃」。感傷的な歌を歌う人という印象があったのですが、さにあらず、アメリカの現代文学のようなリアルで冷徹な目で眺めた景色を歌う人なのだ、という再発見がありました。これから他の曲も聴いてみたいと思います。
2曲目は、ロバートパーマー、Mercy Mercy Me, I Want Youのマービンゲイのヒット曲のメドレーです。この季節になると聴きたくなる名曲だと思います。ロバートパーマー若くして亡くなられたのが残念です。54歳でした。
沖縄ツアーで川崎ユンタクのマスターのお見舞いにうかがいました。番組宛にメッセージを頂戴いたしましたので、紹介させていただきました。どこか体の調子がおかしいと思ったら、大きな病院で多角的に検査してもらうことが大切、ということを特に伝えたいというお話しでした。
最後はピーチズアンドハーブで、Reunited。名曲です。
来週も初夏の音楽
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽6回目です。
今週も明日からの沖縄ツアーでご一緒させていただく、福田克也さんとおのしうさんの楽曲も交えてお届けいたします。
一曲目はマライヤキャリーからEmotions。1991年リリース、初期のマライヤの名曲ですね。80年代前半のブラックコンテンポラリーの雰囲気がありますが、それもそのはず、モーリスホワイトプロデュースのエモーションズのBest of My Loveを大元にしているそうです。多くの世界的な記録、富と名声を手に入れたマライヤですが、2度の結婚と離婚、その後のパートナーとの出会いと別れ、120kgまで行ってしまった体重と、人生何が幸せなのかということを考えさせられます。ただし、世界の子どもたちに対するチャリテイを続けているというのは本当に立派ですね。
福田さんの楽曲は、「桜」。高校生の息子さんを亡くしてしまった友人のために作られた楽曲です。一番すきかもしれません。
おのしうさんは、Logic Box。おそらくNYのレコーディングだと思います。ドラムの音、全体のバランスがクールでカッコイイのです。
さあ、明日から沖縄です!
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽5回目です。
来週から沖縄ツアーになるので、ツアーでご一緒させていただく、福田克也さんとおのしうさんの楽曲も交えてお届けいたします。
一曲目はスタイルカウンシルから、Shout to the Top。この季節に気持ちのいい楽曲ですね。明るいポジティブな楽曲の印象もありますが、実は、上に向かって叫べ、ということで反権力の歌になります。ポールウェラーは常にそういったことを取り上げていたいということのようです。セックスピストルズとライブが一緒になった時に、シドビシャスをビール瓶で殴ったこともあるらしいです。美男子でしたがラジカルだったんですね。
2曲目はツアーをご一緒する福田克也さんから「純愛」。名曲です。福田さんは歌唱も素晴らしいのですが、つくられる楽曲の繊細さに驚かされます。人の気持ちに敏感な方なんでしょうね。
3曲目はやはりツアーでご一緒のおのしうさんから、「東京タワー」。最近では松本文子ちゃんの歌唱で知られていますが、もともとはおのしうさんのオリジナルです。和音の美しさに驚かされます。
来週も初夏の音楽です。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽4回目です。
リクエストいただいた楽曲とオンエアしたい楽曲がいずれも1973年のヒット曲だったので、今回は、1973年をテーマに構成いたしました。
1曲目はポールサイモンから、「僕のコダクローム」、Kodachrome。ポールサイモンがソロになってからの2枚目のアルバムからのシングルヒットです。ポールサイモンにしては珍しくポップなロックンロールです。当時も大好きでした。
2曲目は、ロバータフラックからKilling me softly with his song, 「やさしく歌って」。これも唯一無二の名曲です。グラミー3部門を受賞しました。実は、ロバータフラックのオリジナルではなく一人の女性ボーカリストと二人の職業音楽関係者による楽曲でした。最初のタイトルは、Killing me softly with his bluesだったそうです。
3曲目は、リクエスト常連の飛騨俊夫さんからのリクエストで、ジムクロウチ、「リロイブラウンは悪いやつ」、Bad, bad Leroy Brown。歌の内容は、リロイブラウンという悪いやつが人妻を口説こうとしてボコボコにされるというものですが、全米一位をとりました。面白いですね。
そして、こうしてみると、当時の海外のヒット曲には必ず邦題がついていたということが判りますね。これも、面白いです。
来週も初夏の音楽です。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽3回目です。
先日、東京、横浜、大阪でライブを終えた、スイングアウトシスターのBreak Outからスタートします。この季節にぴったりの元気の出る楽曲ですね。1985年結成なので、ほぼほぼ40年になります。60年代70年代ソウルやポピュラーミュージックをベースに洗練されたアレンジの楽曲は常に色褪せない印象です。ライブの開始からお客さんが総立ちで踊ったそうです。
2曲目は昨年3月の急逝が悔やまれるボビーコールドウェルから、What You Won’t Do for Love, 風のシルエットです。落ち着いた楽曲は初夏の夜にぴったりですね。こちらもブルーアイドソウルのスーパースターだったという印象です。
3曲目は、ベロンチョことライオネルリッチーからコモドアーズ時代の名曲、Still。確かにすごい才能だと思います。オリジナル楽曲を提供してもギャランティが同じで、そのことに不満を覚えたライオネルリッチーをマネージャーがなだめたのですが、納得せず、コモドアーズを抜けてソロアーティストになったそうです。この才能なら仕方ないですね。
来週も初夏の音楽です。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
初夏の音楽2回目です。
1984年の今時分は、至る所で聴いたケニーロギンスのFootlooseからスタートします。軽快なロックンロールがこの季節にぴったりですね。この頃は本当に大活躍のケニーロギンスでした。
2曲目は、伊都子ちゃんからのリクエストで堀尾和孝さん、Day Breakから「桜の木の下で」。このアルバムは、1月から12月までをテーマにした12曲で構成されていて、「桜の木の下で」は当然のことながら4月の楽曲です。個人的には、このアルバムの中で一番好きな楽曲かもしれません。高校の頃の淡い思い出と、その女性との永遠の別れがこの楽曲のテーマになっています。名曲だと思います。
3曲目は、LMTのレパートリーから、Goddess。昨年の3月にできた楽曲ですが、今では沢山の人に愛される楽曲になりました。互いを思いやるパートナーたちをテーマにした楽曲です。最後の歌詞が、やみかけた春の雨の中、桜が咲く夜の道を歩いていくという景色を歌っています。コード進行は同じで、旋律が盛り上がってゆくというソウルの楽曲の手法で作りました。
来週も初夏の音楽です。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
今週から初夏の音楽です。
その1回目。松田聖子さんのRock'n Rougeでスタートします。作曲は呉田軽穂こと、松任谷由実さんです。作詞は松本隆さん。カネボウ化粧品の1984年春のキャンペーンのテーマ曲でした。その関係で資生堂さんの提供の歌番組では春のシーズンが終わるまで歌えなかったそうです。
2曲目は、リクエスト常連大嶋義郎さんからウエザーレポート、Birdland。イントロからジャコパストリアのフレットレスジャズベースが飛ばしています。もう、何か別の楽器ですよね。ジャズベースの明るいトーンの音を効果的に生かしているという印象です。ベースの神様ジャコパストリアのその後の人生を思うと泣けてきます。
3曲目はヨーロッパの歌姫、アンバートンから、Try a Little Tenderness。オーティスレディングの名曲という印象ですが、実は1932年に職業作曲家、作詞家によって作られたビッグバンド向けの楽曲でした。ビングクロスビー、フランクシナトラも歌っています。そして、サムクックの歌でオーティスレディングがレコーディングしようと思ったそうです。女の子が心細そうにしていたらちょっと優しくしてあげようよ、という歌詞が素敵ですね。名曲です。
来週も初夏の音楽です。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
春の音楽8回目、最終回です。
1曲目はいつも一緒にライブをやっている松本文子ちゃんから「星の瞬く夜に」。本当に素敵な歌い手さんだと思います。LMTプロデュースのファーストアルバムの1曲目でもありました。ボサノバのギターは私が弾いております。
2曲目はリクエスト常連の大嶋義郎さんから、猫で「各駅停車」。1974年3月21日にリリースなので正しく春の歌ですね。ダウンタウンブギウギバンドのベース、新井武士さん、そして、風の大久保一久さんも猫のメンバーだったとのことです。特に、新井さんについては意外で驚きました。
この企画の最後の楽曲はスティービーワンダーから、Another Star。名曲です。勝手にシンドバッド、水色の雨、とこの楽曲に影響を受けた作品は数知れず。内容は、貴女は他の星の光に魅せられているけれど、私はずっと貴女の光を見続けている、という報われない愛についてです。グラミーを4部門受賞したアルバム、Key of Lifeの楽曲です。当時はLP2枚、EP1枚という珍しいアルバムでした。
来週からは初夏の音楽です。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
春の音楽7回目です。
今週もHawaiiにまつわる構成です。先週の番組も楽しんでいただけたようでよかったです。
1983年の春だったので、1982年のヒット曲も沢山KIKIで流れていました。
1曲目は、Jガイルズバンドで、Centerfold。80年代の前半を代表する一曲ですね。イントロを聴くと一気に時間があの頃に戻る感じがします。
2曲目は、同じく82年のジョーコッカーとジェニファーウォーンズ、Up Where We Belong。映画、愛と青春の旅立ちのテーマ曲でした。映画も良かったですね。今回のリサーチで知ったのですが、宝塚の舞台でこの作品を上演したことがあるそうです。想像の斜め上をよぎるというか。ちょっとどんな感じだったのか見てみたいですよね。
3曲目はハワイからの帰りの飛行機で聴いた、ジョージベンソン、the Greatest Love of All。社会人になる10日前だったので、より心に染みました。作詞のリンダクリードはこの楽曲の作詞を依頼された同時期に重い病気であることが判り、自分のあり様も振り返りこの楽曲の歌詞を書いたそうです。
BGMには松任谷由実さん「ずっとそばに」、メンアットワークでDown underを選びました。
写真は毎日行っていたアラモアナビーチパークです。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
春の音楽6回目です。
今週と来週はHawaiiにまつわる構成です。昨年の同時期に1983年3月の初めての海外旅行のハワイにちなんで番組を構成したところ、反響が大きく続編を求められました。あの頃のポピュラーミュージックは幅が広く美しかったと改めて感じた次第です。
1曲目はデュラン・デュランからHungry like the Wolf。当時は女の子向けのボーイズバンドという印象でしたが、今聴くとベースはスラップを入れていて中々凝った楽曲だったのが判ります。
2曲目はホールアンドオーツからOne on One。当時、KIKIの夜の番組では1時間に一回はかかっていたような印象があります。やはりこちらも今聴くとこんなにあからさまにリズムマシーンの音が聞こえていいのだろうかという気持ちになりますが、ダリルホールの才能に感動する名曲です。
3曲目はカルチャークラブでDo you really want hurt me。PVが大変印象的でしたね。今だに現役で頑張っているのがうれしいです。
BGMは小林克也さんの噂のカムトゥハワイ、Stray Cats のSexy and 17でした。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
春の音楽5回目です。
早すぎたソウルレディこと井田リエさんから、「春の嵐」。1977年ピーターバラカンさんプロデュースのアルバムStreet Talkの一曲目でした。歌詞の内容、ソウルフルな演奏は当時でも新鮮でした。ブレイクしなかったのが残念です。
2曲目はCarol「涙のテディボーイ」。ヤンキーが一緒にスキーに行った彼女からフラれるという文字にしてしまえば身も蓋もない内容ですが、ロマンチックな良い楽曲だと思います。リゾート戦略というか、スキー場を狙ったCarolの楽曲ということでもユニークですね。調べてみたらCarolの活動期間は2年と10ヶ月くらいということでした。結構意外な感じがします。
3曲目は松本の堀玲子さんのリクエストでビルエバンス, Waltz for Debby。ようやく自分が理想とするようなピアノトリオを形にできたビルエバンスの喜びを表すような楽曲ですね。ビルエバンスの過酷な人生の中で、恐らく最も幸せな時期だったのではないかと思われます。春の陽だまりのような暖かく、優しい旋律、演奏ですね。
来週も春の音楽。1983年Hawaii編をお届けいたします。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
春の音楽4回目です。
1曲目はマイクオールドフィールドからTublar Bells Part 2です。レコードでいえばB面ですね。映画「エクソシスト」のテーマで有名になってしまいましたが、もともとはマイクオールドフィールドが、 かたぎになろうとしていたヴァージングループ、リチャードブランソンの支援によって2400回にもおよぶ多重録音によって完成したオンリーワンの楽曲でした。制作していた当時はまだ19歳だったはずです。この楽曲は早春の夕方を思わせる柔らかい旋律が素敵です。ゆっくりお楽しみください。
2曲目は、現在ジャパンツアー中のボズスキャッグスからHarbor Lights。今回のツアーのライブはものすごく良いらしいですね。ボズは能登半島震災にも心を痛めており、今回のライブで使ったギターを一晩につき、一台、サインをしてオークションを行うそうです。オークションで得た収益はすべて、能登半島震災の支援に寄付するということです。詳しくはUDOのウエブで。そして、ライブ会場には震災の募金箱が設置されています。素晴らしいですね。
来週も春の音楽続きます。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
春の音楽3回目です。
1曲目はビートルズ、マジカルミステリーツアーからHello, Goodbye。レコード時代はB面1曲目でした。1967年の8月のブライアンエプスタイン没後に初めてレコーディングが行われたアルバムですが、ここから、ポールの大暴走が始まってビートルズの解散に繋がっていったようです。楽曲は今では古典ともいえる名曲ですね。
2曲目は、ブレードランナー愛のテーマ。バンゲリスのシンセサイザーでの広がりがしびれます。映画のレイチエルが髪をほどきピアノを弾くシーンに流れますよね。美しいシーンでした。春先になるとみたくなる映画でもあります。
3曲目は大嶋義郎さんのリクエストで泉谷しげるさん「春のからっ風」。泉谷さんの初期の頃の2番目のヒット曲という印象があります。プロデュースは加藤和彦さん。泉谷さんと加藤和彦さんが仲がいいというのは意外な感じもしましたが、ローリングストーンズ好きという共通項がありました。演奏は、サディスティックスです。日本のロックの黎明期の楽曲とも言えますね。
来週も春の音楽続けます。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
春の音楽2回目です。
1曲目は1974年10月5日リリース、荒井由実さんの2枚目のアルバム、ミスリムから「生まれた街で」。何か春を感じる楽曲ですね。第一次ユーミンブームの直前のアルバムですが、素晴らしい楽曲がたくさん収められた名盤です。今回のリサーチで判ったのですが、若き日の矢野顕子さんもコーラスで参加されています。
2曲目はビートルズ、マジカルミステリーツアーから、The Fool on the Hill.間奏のリコーダーと、全体に流れるのんびりした空気感が春先のイメージに思えます。
3曲目は、アランパーソンズプロジェクトから、Eye in the sky、1982年の名曲です。もともとアランパーソンはEMIのテープレコーダーの操作技師で、アビーロードスタジオに配属されました。当時開発された8トラックのテープレコーダーの操作にたけていたので、ビートルズのアビーロード、レットイットビーの録音を行ったようです。その後、ピンクフロイドの原子心母、狂気も担当します。Moneyのあの有名なイントロの作るのには一か月かかったそうです。
来週も春の音楽。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
今週から春の音楽というテーマで構成いたします。
その1曲目は大澤誉志幸さんから、「そして僕は途方に暮れる」。1985年のこの時期に大ヒットしていました。長野の花田清一さんからのリクエストです。早春の楽曲という印象ですね。
2曲目はビートルズからIf I fell, 恋におちたら。レノンマッカートニーとされていますがジョンによる楽曲です。「バラードに挑戦したんだけど馬鹿なラブソングさ」、といかにものコメントをジョンは残していますが、これも名曲ですよね。春の始まりを感じさせます。
最後はマリアマルダーから、Midnight at the Oasis。エイモスギャレットのギターが最高です。そして、なんとこの楽曲で性的交渉にいたった、初体験を体験した、妊娠した、というたくさんのアメリカの女性がライブの時にマリアマルダーに報告しに来たということです。アメリカにおいての女性の妊娠に貢献した楽曲と認識されているらしいです。面白いですよね。女性からのナチュラルな情熱の伝わる楽曲、健全な愛情の歌だと思います。正しくNight Time Musicですね。
来週も春の音楽。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
真冬の音楽、最終回です。
1曲目は荒井由実さんで「さみしさのゆくえ」。荒井由実さん名義の最後の4枚目のアルバム「14番目の月」の3曲目でした。この楽曲を聴いたのが真冬だったので、私にとってはこのアルバムは冬のアルバムです。第一次ユーミンブームの金字塔的名盤ですね。
2曲目は昨年末からのマイブーム、ジョンクリアリ―からAll Right Now。70年代の英国の音楽は楽しめなかったジョンクリアリ―ですが、このリズムアンドブルースのテイストもあるフリーの名曲は気に入っているということですね。ポールロジャースはフリー解散後も、バッドカンパニー、ソロでもライブで歌っています。ブリティッシュロックの名曲ですね。
そして、真冬の音楽の最後の楽曲は、ジョンレノンからJulia。一緒に暮らす時間は非常に限られたものだったにせよ、ロックンロールに目覚めた息子を見守り、音楽を続けることを応援し続けたお母さんでした。ジョンが17歳の時にジョンの家の近くで自動車事故で亡くなられます。ジョンの過酷な人生を支えた女性の一人ですね。
来週からは春の音楽。リクエストお待ちいたしております。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
真冬の音楽2回目です。
1曲目はピーターガブリエルで、Sledgehammer。イントロの尺八の音はとんねるずさんの食わず嫌い王決定戦で使われていたそうです。似てるなぁとは思っていたのですが。ビルボードでロック部門、ダンス部門、両方で1位をとっています。古巣のジェネシスの楽曲を押しのけての1位を獲得しました。
2曲目はリクエスト常連、大嶋義郎さんからのリクエストで、テリークラーククインテットで、Stardust。ホギーカ―マイケルの作った真のスタンダードナンバーですね。純粋に美しく心和むトランペットの演奏が素敵です。ジャズの基礎を支えてきた音楽家なのだと思えます。
3曲目はダウンタウンブギウギバンドからJaNa。作詞・阿木曜子さん、作曲・宇崎竜童さんの隠れた名曲です。日活映画とか、ハードボイルドのイメージですね。日本語の歌詞とジャズテイストの粋な楽曲が大変良い形で作品になった名曲だと思っています。ようやく音源を手に入れることができました。オンエア出来て嬉しいです。
来週も真冬の音楽。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
1月のこの後のオンエアは真冬の音楽ということでお届けいたします。
その1回目、リクエスト常連の西川伊都子さんから、ペットショップボーイズで、Go Westをオンエアします。昨年にリクエストをいただいていて、年初の番組でかけようと思っていました。かのビレッジピープルの大ヒットのアレンジですね。ペットショップボーイズは他の方の楽曲をシンセアレンジしてライブで演奏するのが有名らしいのですが、どうやら無断でU2の楽曲を取り上げたことで大問題になったそうです。
2曲目は、カナダの歌姫ホーリーコールから、On the Street Where You Live。マイフェアレディの中の名曲、君住む街角ですね。恋愛の気持ちを歌った名曲だと思います。
最後の楽曲は、やはりリクエスト常連の飛騨俊夫さんからのリクエスト、ジムクロウチで、Operator。ジムクロウチが人気の絶頂にあるときに飛行機事故でなくなって去年で50年だったんですね。恋人を親友に取られてしまった男性の気持ちを切々と歌う人気曲です。全米で17位をとりました。冬の夜の電話ボックスの景色が浮かびます。
来週も真冬の音楽続きます。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
今週も2024年のテーマ、元気、愉快、クールの楽曲をお届けいたします。
1曲目はブルーススプリングスティーンからBorn to run。車を飛ばして走っていきたくなるような楽曲ですよね。1975年8月のリリースなので、もうほぼ50年前の楽曲ということに驚きです。「ボブディランの歌詞を、フィルスペクターのサウンドで、ロイオービンソンのように歌いたい」とスプリングスティーンはいっていましたが、ロイオービンソンは、男性の脆弱さや感傷をロックンロールに載せて歌った歌い手さんなので、何か、その言葉の意味がわかるような気がします。
2曲目は、我らがクッキーさんが歌う「女房のいない週末」。クッキーさんが如何にすぐれたエンターティナーであるかということが判ります。
3曲目はクール、カッコよく、先週に引き続きジョンクリアリ―から、21 century gypsy singing lover man。クワイエットストームというか、素晴らしいラブバラードですが、先週の楽曲、旅先から帰ったら彼女がいなくなっていたという内容と対になっているようで面白いです。
来週からは冬の音楽。リクエスト募集中です。
小田俊明

Love Music Together
Night Time Music
2024年、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2024年のテーマとして、元気、愉快、クールという3つのテーマを思いつきました。そのテーマに沿った構成でお届けいたします。まず、元気。ローリングストーンズからIt’s only Rock’n Roll。この「だからどうした」という感じがいいですね。この楽曲のベースはなんとウイリーウイークスが弾いています。今年2月のボズスキャッグスの日本ツアーはこのウイリーウイークスがベースだそうです。軽井沢在住なので声をかけやすかったのかもしれませんね。
2曲目、愉快は、チャカカーン、チャカ姉さんから、Tell me something good。作詞作曲はなんとスティービーワンダーです。この楽曲で、チャカ姉さんとルーファスは初のグラミー賞をとりました。
最後、クールは、昨年末に知ってからはまってしまった、ジョンクリアリ―から、When you get backです。カッコいいんですよ。生まれも育ちもロンドンなんですが、今ではニューオリンズを代表するミュージッシャンの1曲です。
小田俊明

2023年、最後のNTMです。
私にとっての年末の楽曲、ギターワークショップ Vol.2からAnother Starをお届けいたします。1977年、ギターワークショップという、大村憲司、森園勝敏、山岸潤史、渡辺香津美の4人のギタリストが演奏するアルバムが出ました。大変好評だったため、そのVol.2として、ライブアルバムがその翌年の78年、12月頃に発売されました。78年の10月20日、21日に今はなき六本木ピットインで行われたライブの模様になります。ドラムは村上ポンタ秀一、ベース小原礼、キーボード、坂本龍一、難波弘之という錚々たるメンバーです。この時はジャズ畑からの参加は、香津美さんから秋山一将さんにかわっています。スリリングな演奏をお楽しみください。
そして、世界が変わることを祈ってエリッククラプトンから、Change the World。実はこの楽曲はワイノアジャットというカントリーの女性シンガーのために3人のライターによって作られた楽曲でした。世界がよりよい方向へ変わることへの祈りを込めて、2023年はこの楽曲で締めます。
今年一年間も大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
小田俊明

12月の音楽、祈りの歌ということで12月はお届けいたしておりますが、このテーマでリクエストをいただきました。
1曲目は野村宗一さんから大橋純子さんで「愛の祈り」。1976年の作品です。作曲は、林哲司さん、ドラムは村上ポンタ秀一さん、キーボードはミッキー吉野さんです。日本のポピュラーミュージックの黎明期、後にビッグネイムになる方々の若く夢を見ていたころの作品と思うと感慨深いです。
2曲目3曲目はリクエスト常連、大嶋さんからの選曲で、セロニアスモンク、Abide with me。そして、エラフィッツジェラルドでDream。前者は讃美歌ですね。タイタニック号で沈没する際、最後に演奏された楽曲だそうです。後者はつらいときこそ夢を大切にしようよ、というスタンダードの名曲です。ジョニーマーサーという日本でいうところの阿久悠さん的な作詞家さんが作曲もご自身で行いました。2曲連続でオンエアというリクエストをいただきましたが素晴らしいです。
最後は関田直美さんからブライアンアダムスでChristmas Time。こちらも名曲ですね。1985年の楽曲なのですがブライアンアダムスのアルバムには収録されておらず、当時のシングルのリリースと、クリスマスのコンピレーションアルバムにおさめられているだけでそうです。北米ではクリスマスの楽曲として大変人気があり、この季節、ラジオでよくオンエアされているとのことでした。
小田俊明

12月の音楽祈りの歌ということで12月はお届けいたしております。その2回目です。
1曲目は、1980年のジョンレノンの遺作のダブルファンタジーからJust Like Starting Overを選びました。あれからもう43年というのが信じられないですね。ジョンも生きていれば83歳です。さあ、もう一度始めようという美しい楽曲を残してくれたことに感謝ですね。このアルバムは、1981年のグラミーの最優秀アルバム賞を受賞しました。
2曲目はエリッククプトンから、My Fathers Eyesです。実の父には一生会うことはかなわず、4歳の息子には事故で先立たれた失意のクラプトンが、それでも父親として男性として生きていくことを歌った優れた楽曲だと思います。スライドギターの音がどうやったらこんな音がでるのだろうとため息がでます。1999年にポップパーフォーマンス部門でグラミーを受賞しました。
さて、LMTは先週末ツアーで北海道を回りました。旭川のお客様がこの曲で泣いてくださいました。その今年の新曲「女神」 Goddessを最後の曲としてお届けいたします。
来週はリクエストいただいた楽曲で構成いたします。
小田俊明

12月になりましたね。本当に早いですよねぇ。12月は真冬の音楽、祈りの歌というテーマにそれらに該当する楽曲で構成します。
1曲目は1984年の冬にはいたるところで耳にしました、シーラE、Glamorous Lifeです。オンリーワンでかっこいいですよね。作曲はプリンスでした。
2曲目は極めて個人的な冬の楽曲、映画「女狐」のテーマです。ラロシフリンが作曲しました。ミッションインポッシブル、燃えよドラゴンなどの作曲者です。1967年のこの映画はLGBTをその時代に扱いました。先駆的な映画といえます。
祈りの歌としては、松任谷由実さんから「青い船で」を選びました。今年は50周年記念ライブということで毎週どこかの街でライブを行われておられます。頭の下がる思いです。舟は松任谷由実さんにとって重要なモチーフなのだということが判りますね。
4曲目はチャカカーンからLove me still。静かなピアノのイントロが祈りのイメージです。作詞はチャカカーンとブルースホーンビーです。ピアノもひょっとするとブルースホーンビーかもしれません。
来週もつづきます。
小田俊明

秋の音楽9回目、最終回です。
1曲目はデオダードからジョージ・ガーシュウィンのRhapsody in Blueのフュージョンアレンジです。同じ、1973年のツゥラトゥストラはかく語りきは大きな衝撃でした。音楽のあり様を大きく変えた人だと思います。
2曲目はLove Music Together から「葉山」。たまには自分たちの楽曲もかけてみます。葉山の御用邸前の海岸や駐車場、岬のレストランのイメージです。考えてみれば、もう20年以上いっていませんねぇ。だいぶ様変わりしたんでしょうね。魅力的なソプラノサックスはキューバンボーイズなどで活躍中の武田和大さんです。
この企画、秋の音楽のフィナーレは、ボーイズタウンギャングから「君の瞳に恋してる」。流行りましたねぇ。このユニットはサンフランシスコのゲイディスコのオーディションから生まれました。その後のHi-NRG、ハイエナジー音楽の先駆けとされています。フランキーゴーズハリウッドなどに代表される音楽ですね。
来週からは冬の音楽、そしてクリスマスに向けて祈りの音楽を集めたいと思います。
小田俊明

秋の音楽8回目です。
先週のチャックマンジョーネがきっかけに、FMぎのわん木曜日9時のヒィフウミィさんから、「ペンギンズメモリー・幸福物語」のサウンドトラックのリクエストを頂戴いたしました。探した結果、Sasuraiという楽曲だろうと当たりをつけたのですが、なんと、演奏はもとWarのリーオスカーがハーモニカを演奏していました。
2曲目は、話題のビートルズ27年ぶりの新曲、Now and Thenをオンエアしました。1977年のジョンレノンが歌うモノラル録音の5分ほどのピアノの曲から、1995年のジョージハリソンのギターをいれて、ポールマッカートニーとリンゴスターがそれぞれベースとドラムを録音しました。今の技術がなければ成立しなかった楽曲ですね。
最後は私のこだわりの秋の楽曲、シリータからLet me be the one。ソウルのスローバラード、いわゆるクワイエットストームですが、リズムがボサノバというところがまた素晴らしいです。スティービーワンダーの年上の最初の奥さんですが、生涯にわたりスティビーとの友情は続いたそうです。
来週も秋の音楽ですが最終回になります。
小田俊明

秋の音楽7回目です。
1曲目は80年代初頭に圧倒的な人気を誇った、フリューゲルホーン奏者のチャックマンジョーネから、I never missed someone before。タイトルもすごく切ない感じなのですが、楽曲もブルースを思わせるハーモニカとアコースティックギターが効いて秋に最適だと思います。人知れぬ秋の名曲だと思えます。
2曲目は、リクエスト常連の飛騨俊夫さんから選曲いただきました、ジャズギターのジムホールから、You’d be so nice to come home to。ヘレンメリルの歌、クリフォードブラウンのトランペットソロで有名な楽曲ですが、ジムホールの静かでなおかつ情熱的な演奏が素敵です。ジムホールの演奏の美しさに匹敵するのはビルエバンスしかいない、といわれたそうです。
3曲目は、チャカカーン、I feel for you。1984年の秋冬にはどこにいっても、このイントロのチャカチャカ~というラップを耳にしましたね。もともとプリンスの楽曲ですが、この曲でチャカカーンは日本で一般的に知られるようになったと思います。
来週も秋の音楽を続けます。
小田俊明

秋の音楽6回目です。
1曲目はイギリス生まれのジャマイカンのシャインヘッド、Jamaican in NY。スティングのEnglish man in NYの替え歌ですが、よくできていて雰囲気のある楽曲だと思えます。1993年の秋によくかかっていたという印象があり、私にとって秋の楽曲です。
2曲目は、カナダの歌姫ホーリーコールからCalling you。映画バクダットカフェの挿入歌でした。映画の中の砂漠の道が目に浮かびますね。今回のリサーチで知ったのですが、黒澤明監督が自分の好きな100本の映画の中の一つに選ばれていたそうです。何か納得できる、素晴らしい作品だと思います。
3曲目は山下洋輔さんからOver the rainbow。1985年のジャズを遡っていくアメリカツアーの、ニューヨーク、スイートベイジルでの絶賛されたライブの翌日に録音された音源です。このアルバムはフリージャズではなく、スタンダードを山下洋輔さん風に弾かれていらっしゃいますが、要所要所で、やはりそれらしい演奏が楽しめます。何とも言えない透明感、寂寥感のある演奏が素晴らしいです。
小田俊明

秋の音楽5回目です。
今回は10月20日に世界同時発売となった、ローリングストーンズ、18年ぶりのオリジナルアルバム、Hackney Diamondsを特集いたします。1曲だけオンエアのつもりが、聴いてみたところ大変素晴らしかったので、皆さんにご紹介したくなりました。
1曲目は、ポールマッカートニーが歪みをかけたベースでソロを弾くという、Bite my head off。ポールはすごく楽しんでいたのだろうと思えます。
2曲目はチャーリーワッツのドラムのMess it up。このアルバムにはチャーリーが叩く楽曲が2曲収められていますがその一つです。スティーブジョーダンも素晴らしいですが、やっぱり、チャーリーの枯れて尚且つ冷静なスネアはストーンズの音の要だったことがよくわかります。
3曲目は、レディガガが参加した、Sweet sound of heaven。ネットでも動画が話題になっていますね。ゴスペル調の心が和む楽曲ですが、レディガガのハリのある力強い歌声がこの楽曲をさらに味わい深いものにしています。ガガさん凄い才能ですね。
来週は秋の音楽6回目。
小田俊明

秋の音楽4回目です。
1曲目はジョンレノン、1998年11月2日リリースのアルバム「アンソロジー」から、Only youです。1974年にリンゴスターがヒットさせていますが、実はベーシックトラックは当時「心の壁、愛の橋」をレコ―ディング中だったジョンレノンがレコーディングメンバーと作成したものでした。つまりは、演奏は同じということです。面白いですね。
2曲目は、チャカカーンから、The End of Love Affair。1996年のベストアルバム、「エピファニー」に収められています。お別れの最後のデートを女性側から歌った歌で、しみじみ心に染みます。間奏のギターはジョージベンソンです。
3曲目は高中正義さんから、渚モデラート。ファンの方にも人気の高い楽曲で、ライブでは必ず演奏されるそうです。1985年のビデオデッキのコマーシャルで使われていました。右上の写真がそうなのですが、サクラダファミリアのような砂でできた建物が、波にさらわれる映像が印象的でした。薬師丸ひろ子さんが出演されていましたね。
来週はやっぱり手に入れてしまったローリングストーンズから1曲選びます。
小田俊明

秋の音楽3回目です。今回はリクエスト特集。
1曲目は札幌のトモちゃんからCharaさんでJunior Sweet。ソウルフルで大変カッコイイナンバーです。自分の純粋な部分を上手な形で大切にしているオンリーワンの歌い手さんですね。Charaさんのあだ名がついたのが9歳の時で、きっかけは当時新製品として売り出されたあらびきソーセージだったとか。詳しくは番組で。
2曲目は西川伊都子さんから、エルトンジョン、Levon。当時はザ・バンドのドラマー、リーボンヘルムについて書かれたとされていますが、それは後年否定されました。リーボンヘルムに強く反対されたからのようです。この季節、心に染みる楽曲ですね。
3曲目は大嶋義郎さんからのリクエストで、デクスタ―ゴードン Autumn in New York。名曲ですねぇ。映画「ラウンドミッドナイト」でも、NYの友人の訃報を受け、デクスターゴードンが戻れないパリの路地裏でひとりしみじみとサックスでこの曲を演奏する、という効果的な使われ方をしていました。機会があれば映画もぜひ。
来週も秋の音楽です。
小田俊明

秋の音楽2回目です。
1曲目はCharさんの、Let it blow。ポリドール移籍の第一弾、I gonna take this Chanceに収められています。楽曲を作ったのはCharさんではないのですが、雰囲気がぴったりです。Charさんのスリリングなギターソロをお楽しみください。
2曲目は、2年くらい前にもオンエアした、井田リエ&42nd Streetから、Sexy Driver。今回のリサーチでプロデュースはなんとピーター・バラカンさんだったということが判りました。作詞もこの楽曲は松本隆さんです。当時の力のあるミュージシャンのサポートがあり楽曲も歌唱も素晴らしいのに大きなブレイクには至らなかったというのは残念ですが、いまだに沢山の人に愛され続けている名曲と言えます。
3曲目は、山下達郎さん、Monday Blue。1978年12月リリースの山下達郎さんの大きな転機となったアルバム Go ahead に収められています。こちらも実は好きだった、という方の多い名曲ですね。歌詞は10月の朝の設定なので時節柄ぴったりです。
来週の秋の音楽はリクエスト特集になります。
小田俊明

今週からは秋の音楽ということでお届けいたします。
1曲目は、もとイーグルス、グレン・フライから、This way to happiness。明るいアメリカンロックンロールですね。グレン・フライは18歳くらいのときからボブ・シガーと仲良しだったといことですが、そう思って聞いてみるとボブ・シガーの楽曲に雰囲気が似ているようにも思われます。秋の音楽のスタートにぴったりという感じです。
2曲目はドナルド・フェイゲン3枚目のソロアルバムからH gang。ドラムのスネアの音が強烈な印象を与えていますが、この頃はまだ、35歳くらいのキース・カーロックが叩いています。今ではToToのドラマーだそうです。ニューヨークで育ったドナルド・フェイゲンが、2001年の同時多発テロや母親の逝去などを通じて、老いと死を見つめた内容ということですが、人を暗くする歌は作りたくないというポリシーから、内省的ながら独特の力をもったアルバムになっています。
3曲目は、音楽仲間の十三号地楽団さんから、「あとまわし」。働く男性に圧倒的な人気があります。www
小田俊明



























